購入時の環境性能割1%を達成
個性豊かなデザインと質感の高さ、そして軽快な走りが魅力のプジョー「308」シリーズ。Cセグメントコンパクトモデルとして、その新基軸に注目を集めているが、その中の48Vマイルドハイブリッドシステム搭載の「308GTハイブリッド」に、新開発のパワートレーンが搭載されることとなった。

搭載の新型エンジンは、従来型に比べて最高出力が6psアップ。ハイブリッドシステムトータルでの最高出力は145ps。
何が新開発なのか? それは、48Vのマイルドハイブリッドシステムそのままに、新開発の1.2Lガソリンターボエンジンに、電動モーターを内蔵した6速AT(デュアルクラッチオートマチック)が組み合わされたということだ。
新開発エンジンのポイントは、まずタイミングベルトから強度の高いタイミングチェーンへの変更があげられる。耐久性の向上が図られたのだ。そして高効率化のためのミラーサイクル採用、ターボチャージャーの可変領域の拡大、ローラー式バルブリフターによる摩擦低減、最大噴射圧 35MPaというインジェクターの高圧化だ。

トランスミッションは、電動モーターを内蔵する6速AT(デュアルクラッチオートマチック)。
このために、従来型に比べ約40%のパーツが刷新されたそうだ。結果、エンジン最高出力が 6psアップし、ハイブリッドシステムトータルでの最高出力は145psを発生。ガソリンエンジンモデルと比べ 約11% の出力向上を実現している。
発進停止時の振動が抑制され、低速域から力強いトルクが立ち上がるモーターアシストは、EV走行の領域に踏み込んだこともトピックだ。走行状況によっては、約30 km/h まで可能という。このため、信号待ちの多い市街地走行では1時間あたり約50%のEV走行が可能となり、実用燃費を飛躍的に向上させてくれるのだ。
これは、ガソリンエンジンモデルと比べ約15%の燃費性能改善となり、20.6 km/L(WLTCモード)の好燃費を生み出している。輸入車Cセグメントハッチバックで、唯一購入時の環境性能割1%が適用されたのもうなずける話だ。