2025年6月14日〜15日(現地時間)、WEC世界耐久選手権第4戦「ル・マン24時間」決勝がル・マン(フランス)のサルテサーキットで行われ、AFコルセの83号車フェラーリ499P(クビサ/イェ/ハンソン)が優勝、2位に6号車ポルシェ963(ポルシェペンスキー)、3位に51号車フェラーリ(フェラーリAFコルセ)が入った。フェラーリは一昨年2023年の51号車、昨年2024年は50号車に続き、今年はサテライトチームの83号車で、ル・マン3連覇を達成した。トヨタは7号車の5位が最高位だった。

8号車が一時はトップを走行したトヨタだったが・・・

ル・マン初挑戦から40周年の節目の大会で6度目の総合優勝を目指したトヨタは、粘り強く優勝の可能性を探ったが、終盤に優勝争いを繰り広げる上位勢のレースペースについていけなかった。

画像: 6位でフィッシュした7号車トヨタGR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース)。優勝争いには加われなかった。

6位でフィッシュした7号車トヨタGR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース)。優勝争いには加われなかった。

7号車トヨタは、スタート直後に他車と接触しボディにダメージを負いながらもプッシュを続け、終盤には5位の12号車キャデラックを射程圏内に捉えるまでに迫った。しかし、ピットレーンでの速度違反でドライブスルーペナルティを受けてしまい、追い上げもそこまで。小林可夢偉が6位で24時間のチェッカーを受けた。(4位 50号車フェラーリ 499Pはレース後の車検で違反が見つかり失格となり、5位に繰り上がり)

一方8号車トヨタは、レース序盤から好ペースで順位を上げ、一時はトップを走行するなど、表彰台争いを繰り広げたが、残り4時間のところでピットアウトした直後に左フロントホイールが脱落するアクシデントに見舞われ、大きく後退。上位フィニッシュの夢はここで絶たれたが、それでもマシンを修復して粘り強く走行を続け、トップから7周遅れの15位でフィニッシュした。

次戦WEC第5戦サンパウロ6時間は、4週間後に開幕、7月13日に決勝が行われる。今シーズンのWECはフェラーリが大きなリードを作り上げているが、まだ4戦を残しておりチャンピオン争いが決したわけではない。

2025年WEC世界耐久選手権第4戦「ル・マン24時間」 決勝

1位83フェラーリ499P・AFコルセ(クビサ/イェ/ハンソン) 387周
2位 6 ポルシェ963・ポルシェペンスキー (エストレ/ヴァンスール/キャンベル) +14.084s
3位 51 フェラーリ 499P・フェラーリAFコルセ(グイディ/カラド/ジョビナッツィ)+28.487s
4位 12 キャデラックVシリーズR・ハーツイオタ(リン/ナト/スティーブンス)+2:18.639s
5位 7 トヨタGR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース)+1L
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15位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+7L

2025年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第4戦終了時)

1位 フェラーリ 202
2位 トヨタ 91
3位 ポルシェ 80
4位 キャデラック66
5位 BMW 64
6位 アルピーヌ 46
7位 プジョー 12

2025年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第4戦終了時)

1位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(51フェラーリ)105
2位 クビサ/イーフェン/ハンソン(83 フェラーリ)89
3位 フォコ/モリーナ/ニールセン(50 フェラーリ)81
4位 エストレ/ヴァンスール(6 ポルシェ)42
5位 キャンベル(6 ポルシェ)40
5位 コンウェイ/小林可夢偉/デフリース(7 トヨタ)40
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8位 ブエミ/ハートレー/平川亮(8 トヨタ)37

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