2025年6月11日(現地時間)、BMW AGはクロスオーバー電動SUVの新型「iX3」の最新情報を公開した。新型「iX3」の開発は最終段階に入っており、2025年9月に開催されるIAAモビリティ2025(ミュンヘン・モーターショー)で世界初公開される。その後に最終仕様を発表、2025年末からハンガリーのデブレツェンにある新工場で生産がスタートする。
第6世代電動パワートレーンを搭載し800kmの航続距離を実現
「iX3」はミドルサイズSUV「X3」のBEVバージョンとして2020年に初代モデルがデビュー、今回登場する新型は第2世代モデルで次世代BEV「ノイエクラッセ」の第1弾に位置づけられる。「長い航続距離」「速い充電」「新しいディスプレイと操作コンセプト」「スーパーブレーンのインテリジェンス」が、次世代BEV「ノイエクラッセ」の特徴となる。

2025年9月に開催されるIAAモビリティ2025(ミュンヘン モーターショー)で世界初公開される新型「BMW iX3」」のプロトタイプ。現在、南フランスのミラマで徹底的なテストが行われている。
新型「iX3」に採用される第6世代電動パワートレーン(Gen6)は、従来比20%高いエネルギー密度を持つ円筒形バッテリーセルを搭載し、これにより「iX3 50xDrive」は最大800kmの航続距離を実現。最大400kWに対応するDC急速充電機能も搭載し、わずか10分で最大350km以上の走行距離分を充電できるという。これこそパフォーマンスと効率性の新たな基準を確立する「ノイエクラッセ」ということだ。
充電を快適にする機能として、ドライバーが充電のために停車する意図を検知し、自動的に開閉する「インテリジェント充電フラップ」も新たに採用される。