V6ツインターボエンジンは495hpにパワーアップ
パトロールは、日産の本格クロカンSUVだ。初代は1951年に発売され、現行型は2024年9月にアブダビで発表された7代目にあたる。日本では1980年に発売された3代目から「サファリ」の車名で5代目(サファリとしては3代目)まで販売されていたが、2005年に販売を終了している。7代目の現行型パトロールは、2024年11月からサウジアラビア、および中東地域で販売されている。パトロールの伝統を残しつつ先進感あふれるエクステリアデザイン、プレミアムなインテリアに、425hpと700Nmを発生する3.5LのV6ターボエンジンを搭載し、9速ATを介して4輪を駆動する。

新型パトロールに新たに設定された、パトロール NISMO。
今回、追加設定されたパトロール NISMOは、高性能モデル開発を得意とするチームが、SUVの力強さとサーキット由来の高い技術を組み合わせて開発した。V6ツインターボエンジンはNISMO専用チューニングにより、トルクこそ700Nmのままだが最高出力は495hpにパワーアップ。エンジンの高出力化に合わせてチュ―ニングされた9速ATとパドルシフトにより、直線でも山岳路でもダイレクトな走行感覚を提供する。
新設計のフロントバンパーはブレーキの冷却性性能を高めるデザインとし、ブレーキディスクの温度を6%低下させることで高負荷走行時にも安定した制動を確保する。またリアの空力ディフューザーは迫力だけでなく空力性能を高めるデザインとし、高速走行時の安定性とハンドリングを向上させる。
フロントフェースは、縦と横のラインによって構築されたVモーショングリルと立体的なハニカムメッシュを採用し、ラジエターへの空気流入を最適化する。フロントバンパー左右に設けられたエアカーテンと、カナード形状のフロントスポイラーが風の流れをコントロールして空気抵抗の低減とともにダウンフォース効果を生み出す。
リアは、延長されたスポイラーと、エッジが重なって見えるレイヤード ディフューザー形状のバンパーによって、車両後方の風の流れを整流し空気抵抗を低減。さらにバンパー両端にエアスプリッターを配してボディサイドからの風の流れを理想的に剥離させる。これらのNISMOを表現する赤いアクセントと機能性を両立したエクステリアパーツが「パトロールNISMO」の存在感を強調する。NISMO専用パーツの装着により、ノーマルのパトロールより全長は90mm(前30mm/後60mm)、全幅は40mm拡大されている。

V6ツインターボのVR35DDTTエンジンは、最高出力495hpと最大トルク700Nmを発生。