ちょっと古めな名車を買って乗って、いろいろドキドキしながら付き合っていくカーライフって実際、どんな感じ?レクサスSCをお題に始めた「#ちょいふるジョイフル」体験記は、早くもタイヤ交換を実施。第2回目は、交換時のホイールアライメント調整での「あらま、びっくり」したお話です。
あえて「修復歴あり」を購入。いろいろ試してみよう
京都から奈良を経由、東京までの一気乗りで課題が露見。くたびれたタイヤはもちろんですが、実はもうひとつ、大きな不安材料を抱えていました。それは購入したSC号が「修復歴あり」車だということ。

車載コンピューター(EDR=Event Data Recorder)から、衝突時の各種データを読み出すことができるのが、BOSCHが展開するCDR(クラッシュデータ・リトリーバル)ツール。活用するには、専門資格が必要になる。
まあ普通の中古車選びなら、お店の自己申告とはいえ「あり車」を避けるのが常道でしょう。けれど今回はあえて、修復された箇所がはっきりしている車両を選んで購入しました。それは、「自分で買ったクルマ」だからこそ、いろいろと試してみたいことがあったからです。
たとえば・・・
●BOSCHの検査ツール(CDRツール)を使って、衝突履歴のデータ(EDRデータ)を確認、どんなダメージを受けたのかを検証
●衝突による影響も含めて、性能面でのコンディションを実際に走ってみて確認
●タイヤ交換、ホイールアライメントなどの調整でどこまで不具合がリカバリーできるのか、確認
新車と違って1台1台のコンディションが異なる中古車だけに、いろいろと「確認」しておきたいことがありますね。
巷では中古車に対する信頼性の問題が、中古車事業社のガバナンスに関わる部分にまで広がりを見せています。「信頼回復」を謳った取り組みとしては、前述したBOSCHが展開するBCHR(ボッシュ・カー・ヒストリー・レポート)が業界からの注目を集めています。

こちらは、BCHRと同時にJU岐阜羽島での実証が始まるドライブスルー型の外装スキャナー。双日株式会社と株式会社Preferred Networksが開発を進めている。光学技術を活用したカメラで車両の前後、左右、上面を同時にスキャンし、画像処理することで、傷、へこみ、さび、再塗装跡といった外装全体の瑕疵を視覚化することができるという。

BOSCH株式会社は2025年6月19日、双日株式会社との間でEDRのデータを活用することで正確で効率的な車両評価を可能にする技術、「Bosch Car History Report」(BCHR)の本格導入に向けて双日株式会社とタッグを組むことを表明。JU岐阜羽島オートオークションからの導入を開始する。このレポートが、車両の衝突履歴をわかりやすく教えてくれる。
中古車事業としての「ちぃいふるジョイフル」もまた、旧車を買うときにどれだけ安心感が高められるか、を考えながらビジネスモデルを構築していきたいと考えています。事故歴ありのレクサスは、いわば、そのテストケースといったところなのでした。