高い速度でのクラッシュ履歴を確認。ただし悪影響は少な目?

さて、契約前にお店から聞いていたのは、SC号が右フロントフェンダーから右ドアパネルにかけてぶつかっており、ごっそり外板を交換している、ということ。

画像: 右側ヘッドランプは当初、かなり黄ばみが進行していた。受け取り前に販売店に頼んで、新品に交換してもらうことで左右のバランスをとっている。

右側ヘッドランプは当初、かなり黄ばみが進行していた。受け取り前に販売店に頼んで、新品に交換してもらうことで左右のバランスをとっている。

修理は非常に丁寧で、見たところはわずかにフロントバンパーのチリが合っていないかな・・・と思う程度のダメージです。塗装の色味もまったく違和感なし。ただし当たりようによっては、前輪の取付部などにダメージを負っているかもしれない、という不安はありました。

そこでさっそく、自前のCDRツールを使って衝突履歴のデータ(イベント・データレコーダー<EDR>データと呼ばれています)をチェックしたところ、フロントから50km/hを超える衝突エネルギー(物理学用語でデルタVと言います)を受けていることが判明。専門のアナリストとしての見解は外板パーツ類だけでなく、シャシまわりにもダメージが加わっていると考えるべき数値です。

画像: SC号から読み出したCDRレポートの一部。縦方向に加わった衝突エネルギーをkm/hで表す。40~50msec(ミリセカンド)というわずかな時間に強烈な衝撃が加わっていることがわかる。

SC号から読み出したCDRレポートの一部。縦方向に加わった衝突エネルギーをkm/hで表す。40~50msec(ミリセカンド)というわずかな時間に強烈な衝撃が加わっていることがわかる。

予想はしていたけれど、それなりのショックを受けつつ、タイヤ交換のために近所のタイヤ館に入庫、同時にホイールアライメントをチェックしてもらうことにしました。

まずは現状を確認してみたところ、前輪のキャンバーに関してはある程度まで調整されていましたが、トー角は左右でかなりバラバラ。落ち着きのない走り味やタイヤの軽い偏摩耗は、このあたりに原因がありそうです。

ただ、フロントに関しては調整によって数値が劇的に改善、衝突によるダメージの影響は最小限にとどまっていることがわかりました。50km/h超でぶつかったわりに、安定性などに大きな影響を与えるようなフレーム/アーム類の歪みは、出ていないようでした。

This article is a sponsored article by
''.