2025年7月4日(現地時間)、F1第12戦イギリスGPがノーザンプトンシャーのシルバーストン・サーキットで開幕する。ここまでマクラーレンが8勝(うち4度の1-2フィニッシュ)をあげて、シーズンの折り返しを迎える。なお、イギリスGPは今年も通常のレースフォーマットで行われ、7月6日に決勝レースが行われる。

シルバーストンはほぼ全区間アクセル全開の「超高速サーキット」

イギリスGPの舞台となるのはシルバーストン・サーキット(Silverstone Circuit)。1942年に作られたイギリス空軍の飛行場跡地に、1950年にF1グランプリ開催のために建設されたコースで、平坦で直線部分が長く、「超高速サーキット」として知られる。

画像: シルバーストン・サーキットではほぼ一年中四輪と二輪のレースが行われており、金曜日の走り始めから良好なグリップを発揮。タイヤに大きな負荷がかかるにもかかわらず、路面の摩耗性はそれほど高くない。

シルバーストン・サーキットではほぼ一年中四輪と二輪のレースが行われており、金曜日の走り始めから良好なグリップを発揮。タイヤに大きな負荷がかかるにもかかわらず、路面の摩耗性はそれほど高くない。

ワールドチャンピオンシップの対象となる最初のF1グランプリは、1950年5月13日、シルバーストーン・サーキットで開催された。

その後コースは何度も改修され、現在は中・高速のコーナーもレイアウトされているものの、現代のF1マシンではアクセル全開の「ほぼストレート」となる区間が多く、高速コーナーでは横方向の力が5Gを超えるなど、「超高速サーキット」というコースの性格は今も変わらない。

各コーナーにはコプス、マゴッツ、ベケッツ、チャペルなど愛称がつけられているが、とくにハンガーストレート、マゴッツ、ベケッツ、チャペルと続く超高速セクションは有名だ。

高速コーナーでは横方向の強い力が加わるためタイヤへの要求がきわめて厳しく、右コーナーが多いため、とくに左フロントのタイヤが最も摩耗する。

問題は英国特有の気まぐれな天気(ブリティッシュウェザー)。時にドライからウエット、再びドライへと、状況が急速に変化する。また、風向きの変化も大きく、チームは、タイヤ戦略、マシンセッティングに悩まされることになる。

高速コーナーでは乱気流の影響を受けやすく、追い抜きは意外と簡単ではないが、タイヤ交換にかかる時間はそれほど長くないため(約20.5秒)、チャレンジングではあるものの2ストップ戦略も有効となる。

画像: シルバーストン・サーキットのコース図。全長5.891km。コプス、マゴッツ、ベケッツ、チャペルなど有名なコーナーが並ぶ。

シルバーストン・サーキットのコース図。全長5.891km。コプス、マゴッツ、ベケッツ、チャペルなど有名なコーナーが並ぶ。

This article is a sponsored article by
''.