これこそが、究極のショーファーカーかもしれない
トヨタのLLクラス ミニバンであるアルファード/ヴェルファイアは2023年6月に現行型にフルモデルチェンジされたが、2025年1月にPHEVが追加設定された。
2.5Lの直4 ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッド車(HEV)をベースに、18.1kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載。HEVでは2WD(FF)も設定されるが、PHEVではフロントに182ps、リアに54psを発生するモーターを搭載した4WDのみとなっている。システム総合出力は306ps。WLTCモードによるEV走行距離は73kmだが、トヨタの社内調査ではショーファーカーとしての市街地中心の日常移動なら95%をモーター走行でカバーできるとしている。
PHEVは6人乗りの「エグゼクティブラウンジ」のみの設定。基本的デザインは他グレードと同じだが、ガンメタ塗装のグリルやヘッドランプカバー、メッキのモール、シルバースパッタリング塗装の19インチ アルミホイールなどで迫力を増幅。インテリアも本杢に本革巻きのステアリングホイールやプレミアムナッパ本革のエグゼクティブラウンジシートなどを標準装備。
2.5トン近い車重ながら、PHEVのパワーユニットは極めてパワフルで、しかも静か。大容量バッテリーを床下に搭載した低重心で安定した走りが、快適性をさらに向上させる。しかも電気のみでエアコンを作動させることも可能だから、ショーファーユースの待機時などでエンジンをかけることなくドライバーは快適に過ごすこともでき、しかも環境にも貢献する。まさに、究極のショーファーカーといえるかもしれない。
なお、現在アルファード/ヴェルファイアはグレードによっては受注が停止されている。エンジン車やHEVを含めて購入を検討している人は、まずは販売店に確認してみるといいだろう。
トヨタ ヴェルファイア PHEV エグゼクティブラウンジ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4995×1850×1945mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:2470kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター
●総排気量:2487cc
●最高出力:130kW(177ps)/6000rpm
●最大トルク:219Nm(22.3kgm)/3600rpm
●モーター最高出力:前134kW(182ps)、後40kW(54ps)
●モーター最大トルク:前270Nm(27.5kgm)、後121Nm(12.3kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:4WD(E-Four)
●燃料・タンク容量:レギュラー・47L
●WLTCモード燃費:16.7km/L
●タイヤサイズ:225/55R19
●車両価格(税込):1085万円