ロールス・ロイス「ファントム」は2025年で誕生から100年となるが、これを記念して、ブランドとアートの関わりに焦点を当てた特別なストーリーを公開した。

ダリの“カリフラワー・ファントム”、そしてウォーホルの所有体験

画像: サルバドール・ダリにインスパイアされて、ロールス・ロイスが現代アーティストに依頼して制作されたカリフラワーと凍ったファントム。

サルバドール・ダリにインスパイアされて、ロールス・ロイスが現代アーティストに依頼して制作されたカリフラワーと凍ったファントム。

1955年、シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリは、パリ・ソルボンヌ大学での講演へと向かう道中、ファントムに500kgものカリフラワーを詰め込み、衝撃的演出で登場して聴衆を驚かせたという逸話がある。この“カリフラワー・ファントム”が大学前の歩道へと雪崩れ落ちた光景は、未だ伝説として語り継がれている。

ロールス・ロイスはこの出来事にオマージュを捧げ、現代芸術家に依頼して同様のユニークなアートワークを制作させたという。

スピリット・オブ・エクスタシーとアートの起源

ロールス・ロイスのアイコン「スピリット・オブ・エクスタシー」こそ、ファントムが生まれた瞬間からアートであった証である。この象徴的なボンネット・マスコットは、アーティストのチャールズ・ロビンソン・サイクスが制作し、1911年よりすべてのファントムに装着されてきた。

画像: チャールズ・ロビンソン・サイクスが制作したロールス・ロイスのアイコン「スピリット・オブ・エクスタシー」

チャールズ・ロビンソン・サイクスが制作したロールス・ロイスのアイコン「スピリット・オブ・エクスタシー」

サイクスはロイヤル・カレッジ・オブ・アートで研鑽した後、ロールス・ロイスにまつわる油絵を描いたことがきっかけでカスタムマスコット制作へと繋がったのである。

また、サイクスの意匠にはルーヴル美術館で目にしたギリシャ彫刻「サモトラケのニケ」の影響が認められ、そこから幻想的かつバランスの取れた姿勢の「スピリット・オブ・エクスタシー」が誕生した。

それ以降、1928年には娘ジョーが、その後1948年まで制作に携わるなど、芸術家一家による継続的な制作が受け継がれた。

画像: エマニュエル・ロムフのイラストレーション。ポップアートの永続的な影響に敬意を表して大胆に再解釈されたファントム。

エマニュエル・ロムフのイラストレーション。ポップアートの永続的な影響に敬意を表して大胆に再解釈されたファントム。

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