「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、BMW アクティブハイブリッド7だ。

フットワークの仕上がりも素晴らしかった

画像: リアコンビネーションランプはLEDになった。「ActiveHybrid7」のエンブレムは、Cピラー根元にも入れられている。

リアコンビネーションランプはLEDになった。「ActiveHybrid7」のエンブレムは、Cピラー根元にも入れられている。

肝心の燃費は短時間の試乗では測定できなかったが、感触としてはかなり上がっているように感じられた。すきあらば止めようという感じで積極的にエンジンを停止させるよう制御し、巡航時にはコースティングも行う。また、60km/hまでの速度で、最長で4kmもの距離を電気のみでゼロエミッション走行することも可能だ。

パワートレーンばかりに関心が向きがちだが、このクルマはフットワークの仕上がりも素晴らしい。車両重量も2トンを超える大柄なクルマながら、その走りは俊敏で一体感があり、終始フラットな姿勢を保つ。ワインディングロードでも、意のままに走らせることができる。今回のマイナーチェンジで、これまで良好だった乗り心地がさらに良くなっていることも確認できた。

装備類も、数々の革新的なドライバー支援システムや、新世代ナビゲーションシステム、iPhoneと連携したエンターテインメントシステムなど、さらなる充実が図られた。また、これまで左ハンドルのみの設定だったところ、右ハンドルが選べるようになったのもニュースだ。

スポーティさとエレガントさを増したエクステリアも、よりフラッグシップにふさわしい風格を備えた。新たに採用された、LEDリングがロービームとして機能する特徴的なヘッドランプも目をひく。なおBMWでは、これまでも販売好調だったアクティブハイブリッド7を、7シリーズの中核に据えるとしている(編集部註:2013年)。

画像: 今回のマイナーチェンジで右ハンドル仕様も選べるようになった。インパネ中央のディスプレイは10.2インチ。

今回のマイナーチェンジで右ハンドル仕様も選べるようになった。インパネ中央のディスプレイは10.2インチ。

BMW アクティブハイブリッド7 主要諸元

●全長×全幅×全高:5080×1900×1475mm
●ホイールベース:3070mm
●車両重量:2080kg
●エンジン:直6 DOHCターボ+モーター
●総排気量:2979cc
●エンジン最高出力:235kW(320ps)/5800rpm
●エンジン最大トルク:450Nm(45.9kgm)/1300-4500rpm
●モーター最高出力:40kW(54ps)
●モーター最大トルク:210Nm(21.4kgm)
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・80L
●JC08モード燃費:14.2km/L
●タイヤサイズ:前245/45R19、後275/40R19
●当時の車両価格(税込):1198万円

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