2025年9月11日から14日にかけて、世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・チリ・ビオビオがチリ中南部ビオビオ州のコンセプシオンを中心に開催される。ラリー・チリ・ビオビオは、ラリー・デル・パラグアイに続いてグラベル(未舗装路)ラリーだが、コースはチリの森林地帯の中高速ステージが中心となる。北欧のラリーを得意とするドライバーが有利か。

北欧のようなフラットな路面と流れるようなコーナーが連続

ラリー・チリ・ビオビオは、2019年の5月に初めてWRCとして開催され、2023年に4年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したグラベル(未舗装路)イベント。今回も戦いの舞台となるのは、南北に長いチリの中部に位置するビオビオ州で、その州都であるコンセプシオンに今年もサービスパークが置かれる。

画像: WRC第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」のステージマップ。サービスパークはコンセプシオンに置かれる。

WRC第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」のステージマップ。サービスパークはコンセプシオンに置かれる。

コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、北欧のラリーのようなフラットな路面と流れるようなコーナーが連続する。しかし、一部にはテクニカルなセクションや荒れた路面もあるため、幅の広いセッティングとドライビングが求められる。

今年のラリー・チリ・ビオビオは、昨年と同様、まず9月11日(木)の午前中にシェイクダウンが行われ、夜7時からコンセプシオンでのセレモニアルスタートでイベントがスタート。競技は12日(金)の朝から始まり、デイ1としてサービスパークの南東エリアで3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。

13日(土)のデイ2と14日(日)のデイ3は、サービスパークの南、ビオビオ川の西側エリアに戦いの舞台を移動。

デイ2は、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。その合計距離は139.20kmと、3日間で最長の一日となる。そしてラリー最終日のデイ3は、一日を通してサービスが設定されず、2本のステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は54.80kmと短く、最終のSS16「ビオビオ2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。

3日間16本のステージの合計距離は306.76km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1239.07kmとなる。

トヨタはランキングトップ3のエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、セバスチャン・オジェがエントリー。勝田貴元はパラグアイに続き4台目のGRヤリス ラリー1をドライブする。一方のヒョンデは、ティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナック、エイドリアン・フルモーの3台体制で挑む。

画像: マニュファクチャラー選手権をリードするトヨタは、ドライバーズ選手権でもランキング1-2-3を独占。

マニュファクチャラー選手権をリードするトヨタは、ドライバーズ選手権でもランキング1-2-3を独占。

画像: ドライバーズランキング4-5位のヒョンデ。とくにオイット・タナックはトップのエバンスと18ポイント差しかない。

ドライバーズランキング4-5位のヒョンデ。とくにオイット・タナックはトップのエバンスと18ポイント差しかない。

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