2025年10月5日(現地時間)、F1第18戦シンガポールGPがシンガポール市街地サーキットで開催され、メルセデスのジョージ・ラッセルが圧倒的な速さを披露して優勝。2位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、3位にはマクラーレンのランド・ノリスが入った。マクラーレンは4位にもオスカー・ピアストリが入り、シーズン6レースを残して2年連続のコンストラクターズチャンピオンを決めた。
驚速ラッセル、圧倒的なスピードでパーフェクトウイン
前夜の予選最終セッションでコースレコードをマークした速さそのままに、ラッセルがポールポジションから一度も首位を譲ることなくパーフェクト勝利を挙げた。
スタートでは自身を含む上位陣がミディアムタイヤを選択するなか、2番グリッドのフェルスタッペンがスタートダッシュを狙ってソフトを選択。「マズいかも」と思ったというラッセルだったが、レッドブルは蹴り出しが悪く、ターン1にはメルセデスが先に飛び込んだ。
その後のラッセルはフェルスタッペンに1周につき0.5秒の差をつける圧倒的なスピードを披露。瞬く間にセーフティリードを築き上げる。
20周目、フェルスタッペンがピットインし、ハードタイヤに交換。ステイアウトしていたラッセルとの差を詰め始める。しかし、ラッセルも26周目にタイヤ交換してこれに対応。その後は差を考えながらペースをコントロールする冷静な戦いぶりで、カナダGP以来のシーズン2勝目を挙げた。
「数年前にここで勝てそうなレースを失っているだけに、今日勝ててすごく嬉しい」と笑顔のラッセルは「最初のスティントがとにかく良かった。メルセデスにとっては最も苦手だと思っていたサーキットだから、なんでここで速かったのか自分でもわからないんだ」と完勝劇を振り返った。

今季2勝目、通算5勝目をあげたジョージ・ラッセル(メルセデス)。スタート時には直前の雨の影響が心配される中、ミディアムタイヤでスタートし、ハードタイヤに履き替えるピットストップの間を除いて、終始リードをキープした。