2025年10月9日(現地時間)、ポルシェ・クラシックは、全米のポルシェディーラーと独立系レストアショップが参加する「ポルシェ・クラシック・レストレーション・チャレンジ 2025」の最終審査を行い、2025年の全米チャンピオンを決定した。この大会は、クラシックポルシェの修復技術と情熱を競い合うもので、オリジナル性の維持、職人技の精度、部品再生の質、そして最終的な仕上がりや走行性能など、多角的な評価基準によって審査される。

世界最大のクラシックポルシェの祭典

アメリカは世界で最も多くのクラシック・ポルシェ車両が存在する市場であり、大会参加車両は、ポルシェの認定を受けたテクニシャンが約8万5000点に及ぶ純正クラシック部品を用いて修復を実施。アトランタのワン・ポルシェ・ドライブに隣接するポルシェ・クラシック米国本社では、全クラシックモデルを対象としたファクトリーレストレーションおよび特注プログラムを提供している。

画像: Preservation(保存)部門賞を受賞したポルシェラスベガスの「1998 ポルシェ944 ターボS」。2025年2月、1988年から20年も同じ場所に保管されたままだった車両を整備するプロジェクトをスタート。ボンネットダンパーやワイパーブレードなどは可能な限り当時のまま残され、駆動ベルト、クーラントタンク、ブレーキ系統などを交換・整備し、約20年ぶりにエンジン始動とテスト走行が行われた。

Preservation(保存)部門賞を受賞したポルシェラスベガスの「1998 ポルシェ944 ターボS」。2025年2月、1988年から20年も同じ場所に保管されたままだった車両を整備するプロジェクトをスタート。ボンネットダンパーやワイパーブレードなどは可能な限り当時のまま残され、駆動ベルト、クーラントタンク、ブレーキ系統などを交換・整備し、約20年ぶりにエンジン始動とテスト走行が行われた。

ポルシェ・クラシックのシニアマネージャーであるジョナサン・ジーバー氏は「クルマのレベル、細部へのこだわり、そしてそれに込められた愛情は本当に素晴らしいものでした。観客とポルシェセンターのチームとの交流はとても刺激的で、彼らの作品に対する情熱が強く伝わってきました。テクニシャンと彼らのクルマこそが真の主役でした。このチャレンジを特別なものにするために時間とエネルギーを注いでくれた全てのポルシェセンターに感謝します」とコメント。

ポルシェ・クラシックは「ポルシェ・クラシック・レストレーション・チャレンジ」を通じてクラシックモデルの修復と保存の文化を喚起するとともに、全米各地ディーラーおよび技術者間の技術交流を強化し、大会終了後も、受賞作品の展示、技術解説、部品供給ネットワーク整備などを通じて、クラシックポルシェの資産価値保全と愛好家支援を推進していくとしている。

画像: Restoration(復元)部門賞を受賞したポルシェノースヒューストンの「2004 ポルシェ911 GT3」。モダンクラシックを新車同然の状態に戻すことを目標にスタート、ボディはスピードイエローに再塗装され、内装の各部は完全にリフレッシュされた。

Restoration(復元)部門賞を受賞したポルシェノースヒューストンの「2004 ポルシェ911 GT3」。モダンクラシックを新車同然の状態に戻すことを目標にスタート、ボディはスピードイエローに再塗装され、内装の各部は完全にリフレッシュされた。

画像: 一般投票によってPeoples Choice賞に選出されたハーパーポルシェの「1992 ポルシェ964 RS」。ボディカラーは、ポルシェのグリーン系やクロマフレア調のアクセントを取り入れたパール塗装。インテリアはブラックアルカンターラとグリーンのアクセントを組み合わせ、メーターはロレックス・デイトナやポルシェデザインの時計をモチーフにした特注仕様。エンジンルームにもカーボン素材が用いられている。

一般投票によってPeoples Choice賞に選出されたハーパーポルシェの「1992 ポルシェ964 RS」。ボディカラーは、ポルシェのグリーン系やクロマフレア調のアクセントを取り入れたパール塗装。インテリアはブラックアルカンターラとグリーンのアクセントを組み合わせ、メーターはロレックス・デイトナやポルシェデザインの時計をモチーフにした特注仕様。エンジンルームにもカーボン素材が用いられている。

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