2025年10月9日(現地時間)、ポルシェ・クラシックは、全米のポルシェディーラーと独立系レストアショップが参加する「ポルシェ・クラシック・レストレーション・チャレンジ 2025」の最終審査を行い、2025年の全米チャンピオンを決定した。この大会は、クラシックポルシェの修復技術と情熱を競い合うもので、オリジナル性の維持、職人技の精度、部品再生の質、そして最終的な仕上がりや走行性能など、多角的な評価基準によって審査される。

全米から過去最多となる73台がエントリー

2025年の最終審査は、アメリカ・ジョージア州アトランタにあるポルシェ・エクスペリエンスセンター・アトランタで開催され、各地域の予選を勝ち抜いた車両とチームが一堂に集結。審査員はポルシェ・クラシックの専門家、デザイン担当者、そしてモータースポーツ関係者で構成され、厳正な審査が行われた。

画像: ポルシェ・クラシック・レストレーション・チャレンジ 2025でグランプリを獲得した「1973 ポルシェ 911T RSR トリビュート」。2024年の大会に出場する予定だったが、分解作業を進めるうちに複雑な作業をする必要があることが明らかになり、今年の大会に照準をあわせて入念に作業が進められたという。

ポルシェ・クラシック・レストレーション・チャレンジ 2025でグランプリを獲得した「1973 ポルシェ 911T RSR トリビュート」。2024年の大会に出場する予定だったが、分解作業を進めるうちに複雑な作業をする必要があることが明らかになり、今年の大会に照準をあわせて入念に作業が進められたという。

今年で5回目となる「ポルシェ・クラシック・レストレーション・チャレンジ」には、全米から過去最多となる73台がエントリー。Preservation(保存)、Restoration(復元)、Individualization(個性化)をテーマに、技術と創造性が競われた。

その結果、今年のチャンピオンのタイトルは、ポルシェベンドチームの「1973 ポルシェ 911T RSR トリビュート」が受賞。チームはスチール製のRSRフェンダーを成形・溶接し、オリジナルの鮮やかな「Viper Green 」に再塗装するために入念な下地処理を施し、発表時の雰囲気を可能な限り再現。インテリアには、ハウンドトゥース(千鳥格子)生地を手作業であしらったダッシュトリム、RSスタイルのドアカード、964 RS アメリカのドアプルを組み合わされるなど、細部にまでこだわったレストアとオリジナル仕様の忠実な再現が高く評価された。

このほか、車両のオリジナリティ維持に焦点を当てたPreservation部門賞にポルシェラスベガスの「1998 ポルシェ944 ターボS」、車両をオリジナルの仕様・状態に戻すRestoration部門賞にポルシェノースヒューストンの「2004 ポルシェ911 GT3」、ファイナリストの中から一般投票によって決定する パブリックチョイス賞(Peoples Choice)にはハーパーポルシェの「1992 ポルシェ964 RS」が選出された。グランドチャンピオンに輝いたポルシェベンドチームの「1973 ポルシェ 911T RSR トリビュート」は創造的なカスタマイズを認めるIndividualization部門賞も受賞している。

画像: 「1973 ポルシェ 911T RSR トリビュート」のインテリア。ハウンドトゥース(千鳥格子)生地があしらわれたダッシュトリム、964 RS アメリカのドアプルなど、細部にまでこだわった仕上がりとなっている。パワーユニットには2.8Lエンジンを搭載し、燃料噴射システムを組み合わせることで280ps以上を発生するという。

「1973 ポルシェ 911T RSR トリビュート」のインテリア。ハウンドトゥース(千鳥格子)生地があしらわれたダッシュトリム、964 RS アメリカのドアプルなど、細部にまでこだわった仕上がりとなっている。パワーユニットには2.8Lエンジンを搭載し、燃料噴射システムを組み合わせることで280ps以上を発生するという。

This article is a sponsored article by
''.