2024年はメルセデスのジョージ・ラッセルが快勝
2024年のラスベガスGPは、予選でポールポジションを獲得したメルセデスのジョージ・ラッセルがスタートで無難にレースの主導権を奪うと、2回のタイヤ交換機会を経ても首位を譲ることなく、完璧な走りでシーズン2勝目を挙げた。
このレースで、レッドブルのマックス・フェルスタペンがドライバーズタイトルを争うランド・ノリス(マクラーレン)を抑えて5位に入賞し、4年連続のドライバーズタイトルを確定した。

昨年のラスベガスGPを制したメルセデスのジョージ・ラッセル。予選でポールポジションを獲得してレースをリードすると、首位を譲ることなくそのままゴール。チームメイトのルイス・ハミルトンが2位に入り、メルセデスの1-2フィニッシュとなった。

昨年のラスベガスGPのタイヤ戦略。20台中16台がミディアムタイヤでスタート、大きな混乱はなく、ミディアム→ハード→ハードの2ストップが勝利戦略となった。
【参考】2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝 結果
1位 63 G.ラッセル(メルセデス)50周
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+7.313s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+11.906s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+14.283s
5位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+16.582s
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+43.385s
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) +51.365s
8位 27 N.ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)+59.808s
9位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+62.808s
10位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+63.114s
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16位 30 L.ローソン(RB・ホンダRBPT) +91.005s
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)
オーバーテイクが可能なハイスピードコース
ラスベガスGPは、マイアミ、オースティンに続く、アメリカで開催される3つ目のグランプリ。その舞台となるラスベガス市街地サーキット(Las Vegas Strip Circuit)は、この週末のためだけに作られる刺激的でスペクタクルなドリームコースで、光と水によるイルミネーションがきらめく中をF1マシンが疾走する。
ラスベガスの街を貫く大通り「ラスベガス・ブールバード」を使った反時計回りの全長6.12kmのコースには、17のコーナーと最長1.9kmに及ぶ3本のロングストレートが配され、市街地サーキットとして異例の超ハイスピードコースとなっている。2024年には、ウィリアムズのアレキサンダー・アルボンがターン12〜14のストレートで 368km/h を記録した。
市街地サーキットではあるがオーバーテイクは可能で、とくにターン14でそのチャンスが多い。また、市街地サーキットだけに赤旗やセーフティカーが発生する可能性は高く、再スタート時のタイヤ温度管理など多くの不確定要素がある。

カジノや高級ホテルが立ち並ぶラスベガスのストリートを駆け抜けるF1マシン。路面はストリート部分と新設された部分が混合しているため、チームはまず初期グリップと摩耗度を確認することから始まる。

ラスベガス市街地コース(Las Vegas Strip Circuit)のコース図。今季カレンダーで2番目に長い全長6.12kmの反時計回りのコースに、17のコーナーと最長1.9kmに及ぶ3本のロングストレートが配される。
木曜日に2回のフリー走行から始まり、土曜夜にナイトレースとして決勝が行われる。ナイトレースでは昼夜の気温差が大きくなるが、コースが砂漠の近くに位置することもあってとくに寒暖差が激しい。
タイヤ戦略は2ストップが有力だが、タイヤをマネージメントできれば1ストップでも十分に競争力がある。
さてラスベガスGPはどんなレースとなるのか。2025年のラスベガスGPは昨年よりも全体的に2時間開始時間が早まり、11月20日木曜日16時30分(日本時間21日金曜日11時30分)からのフリー走行1回目で開幕、決勝レーススタート時間のラスベガス現地11月22日土曜日20時は、日本では11月23日日曜日13時という絶好の観戦時間となる。
2025年F1第22戦ラスベガスGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:11月20日16時30分〜17時30分(日本時間11月21日金曜日9時30分〜10時30分)
フリー走行2回目:11月20日20時〜21時(日本時間11月21日金曜日13時〜14時)
フリー走行3回目:11月21日16時30分〜17時30分(日本時間11月22日土曜日9時30分〜10時30分)
予選:11月21日20時〜21時(日本時間11月22日土曜日13時〜14時
決勝(50周):11月22日20時〜(日本時間11月23日日曜日13時〜)
