2025年11月26日（現地時間）、アウディAGは新しいモデルイヤーの開始にあたり、A5、A6、Q5、A6 e-tron、Q6 e-tronの5モデルに包括的なアップデートを加えた最新型を発表した。この5モデルは、PPE（プレミアム プラットフォーム エレクトリック）とPPC（プレミアム プラットフォーム コンバッション）を採用するモデルで、新しいハードウェアおよびソフトウェア機能を導入し、「商品力を一段と高めた」（アウディAG ジェフリー・ブクオCTO）。ドイツ市場では第48週（11月下旬）より受注を開始しているが、世界各国の市場で仕様や時期が異なり、日本仕様についてはまだ発表されていない。
物理スイッチが復活し、操作性、確実性がアップ
室内に乗り込むと、新しいマルチファンクションステアリングホイールが目に入る。一部機能が物理スイッチへ回帰し、アイコンや階層を簡素化。メーターディスプレイはクラシック表示、ナビビュー、運転支援統合ビューの3種から選択できる。
音声アシスタント「アウディアシスタント」はAIで拡張され、詳細な質問にも対応。ChatGPTとの連携により、曖昧な目的地検索も可能となる。新たに高感度4Kドラレコをルームミラー基部に組み込まれる。
アウディは「体験価値」の強化にも力を入れており、照明・音響・マッサージ・空調を組み合わせ、車内の雰囲気を変える「エクスペリエンス ワールド」を新採用。アクティブ、リラックス、ハーモナイズの3モードに加え、e-tronモデルでは仮眠モードも設定される。さらにゲーム機能も改善され、Bluetooth接続のゲームコントローラーやヘッドフォンに対応。助手席MMIのプライバシーモードと組み合わせれば、同乗者がドライバーを邪魔せずにゲームを楽しめる環境が整う。
新しいMMIユーザーインターフェース。シンプルになったアイコンや整理された構成に加え、アウディバーチャルコクピットで選べる3種類のビューを備えている。
