ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2025年12月11日、DEFENDER(ディフェンダー)ブランドとして日本初となる商用モデル「DEFENDER HARD TOP(ハードトップ)」を発表し、同日より受注を開始した。1950年代の初代ランドローバーに設定されていた商用仕様の名を受け継ぎ、圧倒的な堅牢性と積載力を武器に、ビジネスユースへ本格的に踏み込む1台である。
350ps/700Nmのディーゼルエンジンが走りにも余裕を与える
パワートレーンには、3.0L直列6気筒INGENIUMターボディーゼルエンジン+MHEVを搭載。最高出力350ps、最大トルク700Nmという数値は、商用モデルの枠を大きく超えるものだ。重量物を積んだ状態でも余裕のある走りを実現し、オンロードからオフロードまで守備範囲は広い。
堅牢なボディ、圧倒的な積載能力、そして高出力ディーゼルという組み合わせは、単なる配送用途にとどまらず、アウトドア事業者や建設・測量、レスキュー用途など、専門性の高い現場でこそ真価を発揮する。DEFENDER史上最高レベルの実用性という表現も、決して大げさではない。

2人乗り化によって確保された広大な荷室は、フルフラットかつラバー仕様。固定式パーティションにより、積載物の安全性と実用性を高い次元で両立している。
メーカー希望小売価格は998万円。一般的な商用車と比べれば高額だが、その背景にはプレミアムSUVとして培ってきた耐久性や走破性、そしてブランド価値がある。
このモデルの導入を記念して、企業やブランドロゴを車両にデカールプリントできる「DEFENDER HARD TOP MAKE YOUR MARK CAMPAIGN」も実施され、ビジネスの“顔”として使う提案もなされている。

過酷な環境下で重量物を積んで走行しても、余裕を感じさせる走破性をディフェンダー ハードトップは持っている。
ディフェンダー ハードトップは、商用車に快適性や余裕を求めるユーザーに向けた、極めてニッチだが明確な答えだ。ディフェンダーが“働くクルマ”として日本の現場に立つ日も近い。

