フェラーリ GTC4ルッソ/GTC4ルッソT(FERRARI GTC4 LUSSO:2016〜2020)
2011年にフェラーリが初めて送り出したシューティングブレークの「FF」は、2016年に「GTC4ルッソ」へと代替わりを果たす。GTCとはフェラーリが1960年代のモデルに採用していたネーミングのひとつであり、ルッソ(Lusso)とはイタリア語で「豪華な」というような意味。実際は「フェラーリ フォー」と読むとはいえ、FFという略語からイメージされるのはやはり前輪駆動だったようで、ビッグマイナーチェンジを機にネーミングをガラリと変えてきた。
ヘッドライトやフロントグリルの形状、テールランプの数、フロントフェンダーのエアアウトレット、リアクオーターウインドーの形状など、エクステリアデザインで異なる点が多くあるのだが、基本のボディスタイルはFFから変わっていない。
エンジンは、6.3Lの排気量も同じ65度 V型12気筒DOHCだが、最高出力690ps/最大トルク697Nmにパワーアップされた。四輪駆動システムも継承され、さらに後輪を操舵する4WS機構も付け加えられた。

GTC4ルッソのテールランプは、FFの丸型2灯から伝統の丸型4灯になった。グラスルーフも設定されている。
ダウンサイジングターボを搭載したFR「GTC4ルッソT」
2016年のパリ モーターショーで、フェラーリはGTC4ルッソに新たなモデルを追加した。その名は「GTC4ルッソT」。Tはターボチャージャーを意味し、カリフォルニアTに搭載されていた3.9LのV型8気筒 DOHCツインターボをパワーユニットにチョイスした。最高出力が610ps、最大トルクが760Nmと、カリフォルニアTより50psと5Nmの性能向上がなされていた。公称のパフォーマンスは、最高速度が320km/h以上、0→100km/h加速が3.5秒を謳う。
トランスミッションは7速のF1 DCTで、駆動方式はV12版とは異なり後輪のみを駆動するFRとされていた。これによって車重はV12版より50kgほど軽く、前後重量配分も前46:後54となった。

GTC4ルッソTのエンジンはカリフォルニアTのものと基本的に同じ3.9LのV8ツインターボで、さらにパワーアップされた。
RWDで十分というなら、可変ブーストマネージメントを採用したターボエンジンはトルクフルで扱いやすいし、しかも燃費はV12より約30%も良い。大人4人が快適に過ごせる室内と、450Lの容量を誇るラゲッジスペースを持つフェラーリ GTC4ルッソTは、ファミリーカー的にも使えるスーパーカーだった。

フェラーリ FFからスタイリングを受け継いだGTC4ルッソ。そしてV8ターボ搭載モデルが、GTC4ルッソTだ。
フェラーリ GTC4ルッソT 主要諸元
●全長×全幅×全高:4922×1980×1383mm
●ホイールベース:2990mm
●車両重量:1865kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3855cc
●最高出力:610ps/7500rpm
●最大トルク:760Nm/3000-5250rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・91L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:FR
●タイヤサイズ:前245/35ZR20、後295/35ZR20



