日本市場でも220台限定で発売されたディフェンダーのフラッグシップモデル「OCTA」には、搭載する強力なエンジンをオフロードで存分に発揮させるための先進機能が備わる。今回、南アフリカで開催された試乗会でその悪路踏破性能を味わった。(Motor Magazine 2025年4月号より/文:大谷達也)

緊張するオフロード走行をより高速にストレスフリーに

一般的にいって、穴ぼこだらけのダートを猛スピードで駆け抜ければ、ボディは激しく揺さぶられて、ほんの10分も走ればドライバーはクタクタになってもおかしくない。しかしOCTAは違った。

バネ下がガタガタと勢いよく上下していても、その振動があまりキャビンにまで伝わってこないばかりか、ボディも比較的フラットな状態に保たれる。上半身を支える腹筋や背筋をはじめとして、肉体的な疲労度は最小限に抑えられたのだ。しかも、走行姿勢が安定しているから修正舵をあてる必要が少なく、ドライバーにとっては精神的な疲労もあまり感じなくて済む。オフロードを高速で走っても疲れにくいSUVに、私はこれまで触れたことがなかった。

それどころか荷重移動を用いたり、またはコーナー出口で強めにアクセルペダルを踏み込むなど、オーバーステアに持ち込むのも難しくはなく、それでいてスライドした状態でのコントロール性も高いので驚かされる。

画像: OCTAエディション1はオールテレーンタイヤを標準装備するが、22インチホイール+オールシーズンタイヤも用意する。

OCTAエディション1はオールテレーンタイヤを標準装備するが、22インチホイール+オールシーズンタイヤも用意する。

こうしたアグレッシブで安定感ある走りを可能にした機能のひとつが、前述した6Dダイナミクスエアサスペンションシステムにある。ボディの前後左右にある4本のサスペンションダンパーを油圧回路で連結させて相互に制御、走行中に発生するピッチングやロールといった車体の傾きを自然とフラットに保つ機能である。このサスペンションシステムを採用したことにより、路面への追従性が高い柔らかなサスペンションセッティングでもボディを水平近くに保って走行安定性を高めつつ、ドライバーやパッセンジャーの疲労度も最小限に留めてくれるのだ。

さらに、クロスカントリー4WDでは珍しいモノコックボディやエアサスペンションを採用することで路面からの振動を遮断。また、最低地上高を標準モデルよりも28mm高めることで、高速ダート走行でも底付きしないロードクリアランスを確保したのである。

こうしたさまざまな機能のおかげで、2日間の走行を終えたときの私は、ほとんど疲労を覚えることなく、心地良い達成感だけを味わっていた。そのとき、私とOCTAの距離がぐっと縮まったことはいうまでもないだろう。

ランドローバー ディフェンダーOCTA エディション1 主要諸元

●全長×全幅×全高:4813×2064×1995mm
●ホイールベース:3023mm
●車両重量:2510kg
●エンジン:V8DOHCツインターボ
●総排気量:4395cc
●最高出力:467kW(635ps)/5855-7000rpm
●最大トルク:750Nm/1800-5855rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・90L
●WLTPモード燃費:7.2-7.7km/L
●タイヤサイズ:275/60R20

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