初代ゴルフが誕生してからというもの、世界中の自動車メーカーはCセグメントハッチバックを開発し、そしてセダンやステーションワゴン、SUVなど数々のボディタイプを派生させてきた。では、その本場ともいえる欧州でどのようなモデルに人気が集まり、そして市場はどう変化していくのだろうか。(Motor Magazine 2025年5月号より/文:大谷達也)
ボディ拡大とともに高まるBセグメント車の存在感
ではここで、2024年に欧州でもっとも売れた新車はなんだったのか。ここで、下に掲載した欧州販売台数ランキングの表を見てほしい。

いかがだろうか。フォルクスワーゲンやルノーといった、日本でもメジャーなブランドたちが名を連ねる一方で、ルノー系のダチア(ルーマニア)やフォルクスワーゲン系のシュコダ(チェコ)といった東欧ブランドの健闘は注目に値する。ハイブリッド人気を背景にして、ヤリスクロスとヤリスの2車がトップ10に食い込んだことも日本人にとっては嬉しいところ。
では今後、Cセグメントの位置づけはどのように変化していくのだろうか?
欧州ではもともとBセグメント人気があったのは事実だが、昨今はBセグメント車の全長が4mを超え、1980年代のCセグメントと変わらないサイズ感になってきたことで、その人気はさらに高まってくるものと思われる。
人間の平均的な体型も、道路の道幅も、そう簡単に変わるものではない。だとすれば、そこには適切なクルマのサイズというものがあるべき。クルマがモデルチェンジするたびにサイズも大きくなるのが宿命だとすれば、いずれBセグメントがCセグメントのポジションを奪うことになるのではないか。この統計を見て、私はそんなことを考えていた。
※欧州市場での販売台数は、JATO Dynamics Ltd. 調べ。



