モーターマガジン社が2026年2月17日に発行したムック本「GTメモリーズ15 PF60/JT150・190 ジェミニZZ/ジェミニイルムシャー」が好評だ。ここでは、そのダイジェストをお届けしよう。今回紹介するPF60ジェミニZZは1979年6月に登場し、欧州社風の洗練されたボディの内部に直4DOHCエンジンを搭載。FRというスタンダードな駆動方式から生まれるスポーティな走りで人気を博したモデルだ。

SOHCエンジンからDOHCエンジンに換装!一気にスポーティ度が増したZZ

画像: 写真はZZ/Tセダン。ZZ/Rのスパルタンさから一歩ソフィスティケートされた一般普及バージョンになる。

写真はZZ/Tセダン。ZZ/Rのスパルタンさから一歩ソフィスティケートされた一般普及バージョンになる。

そして、同年の10月に発売されたのが1.8L直4 DOHC8バルブエンジンを搭載したZZシリーズとなる。エンジン型式はG180W型となり、大幅な改良がされた。最高出力は130psまでパワーアップされており、話題となった。ZZシリーズのエンジンは、117クーペに搭載されていた1817ccのG180W型DOHCエンジンをベースに、さらなる改良を加えたもので、いすゞハイパフォーマンスモデルという位置づけだ。エクステリアでZZだと明確に認識できるのは、ボンネット上に2つ設けられたエアアウトレットグリル。4ドアセダンと2ドアクーペというラインアップはPF50を踏襲する。

グレードは当初はクーペとセダンを合わせると4種類で、ZZ/T(クーペ、セダン)が高速ツーリング、ZZ/R(クーペ、セダン)が純正スポーツ指向と性格付けされている。さらに1980年2月にはZZシリーズの最上級バージョンとしてZZ/Lが追加された。タイヤサイズはZZ/T及びLが175/70SR13だが、ZZ/Rが175/70HR13と用途に応じてスピードレンジに差をつけた。

1981年9月のZZシリーズのマイナーチェンジでは、グリルにランプを一体化するとともに丸型から角型に変更し、より現代的な顔つきとなった。同時にPF50ジェミニを踏襲したインパネデザインも全面的に変更している。

画像: 1981年9月のフェイスリフトによって丸目2灯から角目となった。より現代的な風貌となった。

1981年9月のフェイスリフトによって丸目2灯から角目となった。より現代的な風貌となった。

さらに1985年2月には、エンジンの改良が行われている。具体的にはピストン、ピストンピン、コンロッドのアッセンブリ重量を、より精度の高い基準で管理する工程を加えたのだ。つまり、メーカーでバランス取りをすることで、カタログスペックに限りなく近いパフォーマンスを発揮できるようにしたのだ。このエンジンはブラックヘッドと呼ばれている。

またオプションだったオイルクーラーを標準装備し、よりスムーズでレスポンスの良いエンジンとした。エクステリアの変更点はない。この年の5月にはフルモデルチェンジでFFジェミニ(JT150)が登場したが、1987年2月までジェミニのスポーツバージョンとしてPF60ジェミニZZ/Rが併売されることとなった。いずれにしてもいすゞの名車である「ベレットGT」の直系のFR車として多くのファンを得ることになったのだ。

ジェミニZZ/Rクーペ主要諸元

●全長×全幅×全高:4235×1570×1340mm
●ホイールベース:2405mm
●車両重量:975kg
●エンジン:直列4気筒DOHC
●排気量:1817cc
●最高出力:130ps/6400rpm(グロス)
●最大トルク:16.5kgm/5000rpm(グロス)
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FR
●燃費・60km/h定地走行:20.0km/L
●車両価格(当時):151万2000円

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