SOHCエンジンからDOHCエンジンに換装!一気にスポーティ度が増したZZ

写真はZZ/Tセダン。ZZ/Rのスパルタンさから一歩ソフィスティケートされた一般普及バージョンになる。
そして、同年の10月に発売されたのが1.8L直4 DOHC8バルブエンジンを搭載したZZシリーズとなる。エンジン型式はG180W型となり、大幅な改良がされた。最高出力は130psまでパワーアップされており、話題となった。ZZシリーズのエンジンは、117クーペに搭載されていた1817ccのG180W型DOHCエンジンをベースに、さらなる改良を加えたもので、いすゞハイパフォーマンスモデルという位置づけだ。エクステリアでZZだと明確に認識できるのは、ボンネット上に2つ設けられたエアアウトレットグリル。4ドアセダンと2ドアクーペというラインアップはPF50を踏襲する。
グレードは当初はクーペとセダンを合わせると4種類で、ZZ/T(クーペ、セダン)が高速ツーリング、ZZ/R(クーペ、セダン)が純正スポーツ指向と性格付けされている。さらに1980年2月にはZZシリーズの最上級バージョンとしてZZ/Lが追加された。タイヤサイズはZZ/T及びLが175/70SR13だが、ZZ/Rが175/70HR13と用途に応じてスピードレンジに差をつけた。
1981年9月のZZシリーズのマイナーチェンジでは、グリルにランプを一体化するとともに丸型から角型に変更し、より現代的な顔つきとなった。同時にPF50ジェミニを踏襲したインパネデザインも全面的に変更している。

1981年9月のフェイスリフトによって丸目2灯から角目となった。より現代的な風貌となった。
さらに1985年2月には、エンジンの改良が行われている。具体的にはピストン、ピストンピン、コンロッドのアッセンブリ重量を、より精度の高い基準で管理する工程を加えたのだ。つまり、メーカーでバランス取りをすることで、カタログスペックに限りなく近いパフォーマンスを発揮できるようにしたのだ。このエンジンはブラックヘッドと呼ばれている。
またオプションだったオイルクーラーを標準装備し、よりスムーズでレスポンスの良いエンジンとした。エクステリアの変更点はない。この年の5月にはフルモデルチェンジでFFジェミニ(JT150)が登場したが、1987年2月までジェミニのスポーツバージョンとしてPF60ジェミニZZ/Rが併売されることとなった。いずれにしてもいすゞの名車である「ベレットGT」の直系のFR車として多くのファンを得ることになったのだ。
ジェミニZZ/Rクーペ主要諸元
●全長×全幅×全高:4235×1570×1340mm
●ホイールベース:2405mm
●車両重量:975kg
●エンジン:直列4気筒DOHC
●排気量:1817cc
●最高出力:130ps/6400rpm(グロス)
●最大トルク:16.5kgm/5000rpm(グロス)
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FR
●燃費・60km/h定地走行:20.0km/L
●車両価格(当時):151万2000円




