個性派SUVとして存在感を放ったムラーノを日本再導入
ムラーノは日産のSUVラインアップの中でも、独特のポジションを担ってきたモデルである。初代が登場したのは2002年。北米市場を主戦場としたミッドサイズSUVとして誕生し、日本には2004年に導入された。

初代ムラーノは丸みを帯びたフォルムと大胆なフロントマスクが特徴。日本市場でも異彩を放った存在だった。
当時の日本市場においてムラーノは異色の存在だった。SUVでありながら流麗なクーペ風フォルムを採用し、ラグジュアリー性を重視した設計を採り入れていたからだ。国内では3.5L V6エンジンを搭載、2.5L直4エンジン仕様も用意し、堂々としたボディサイズと上質な乗り味で独自のファンを獲得した。
しかし、日本市場ではSUVの小型化や電動化の流れもあり、2015年に2代目をもって販売を終了している。

2代目ではより都会的で引き締まったデザインへ進化。クーペライクなSUVという路線を明確にしたモデルだ。
一方、販売を継続された北米では人気車種としてモデルチェンジを重ねながら進化、日産SUVラインアップの中核を担う存在となっていた。
そして今回、ムラーノは北米生産モデルをベースに、日本市場へ再導入されることが正式に発表されたのである。
北米生産モデルをそのまま導入、日本市場に新たな選択肢を提供
日産が発表した内容によれば、日本に導入されるムラーノは米国テネシー州のスマーナ工場で生産されるモデルである。販売開始は2027年初頭を予定している。

クーペのように流れるルーフラインと張りのある面構成が、都会的な存在感を強調する。
導入にあたっては、国土交通省が新たに創設した「米国製乗用車の認定制度」を活用する。これは一定の安全・環境基準を満たした米国生産車を日本市場に導入しやすくする制度であり、今回のムラーノはその枠組みを利用する形となる。
日産のCEOであるイヴァン・エスピノーサ氏は、ムラーノの日本導入について「卓越したデザインと快適性により、米国市場で高い評価を得ているモデルであり、日本市場のラインアップ拡充につながる」とコメントしている。
また同車は、J.D.パワーの「米国自動車耐久品質調査(VDS)」において、2年連続で最も信頼性の高いミッドサイズSUVに選ばれているという。北米で積み重ねてきた評価を、日本市場でも訴求していく狙いがある。

フロントフェイスはワイド感を強調。シグネチャーライトが個性を際立たせる。
