2026年3月17日、日産自動車は米国で生産するSUV「ムラーノ」を日本市場に導入し、2027年初頭から販売すると発表した。北米で高い評価を受けるミッドサイズSUVを日本へ再投入となる。かつて国内でも存在感を放ったムラーノが、北米仕様をベースとした新世代モデルとして復活することになる。

内外装を大幅進化、快適性と先進装備で別次元のSUVへ

日本導入モデルのベースとなるのは、北米で販売されている最新世代のムラーノである。2025年にフルモデルチェンジを受けたこのモデルは、従来型から大きく進化している。

画像: 伸びやかなプロポーションが際立つサイドビュー。上質SUVらしい余裕を感じさせる。

伸びやかなプロポーションが際立つサイドビュー。上質SUVらしい余裕を感じさせる。

パワートレーンには、日産の可変圧縮比技術を用いた2L直列4気筒VCターボエンジンを搭載。最高出力241hp(244ps)、最大トルク260lb-ft(353Nm)を発生し、9速ATと組み合わされる。

従来型が3.5L V6エンジンとCVTを採用していたのに対し、新型ではダウンサイジングターボと9速ATへと大きく方向転換している。これにより加速性能と燃費性能を両立しながら、より洗練されたドライビングフィールを実現している。

インテリアもラグジュアリー性を大きく高めた。12.3インチのデュアルディスプレイを採用し、上級グレードではマッサージ機能付きシートや64色アンビエントライトなどを備える。さらに360度カメラやヘッドアップディスプレイなど先進装備も充実し、快適性と先進性を両立したSUVへと進化している。

安全面では先進運転支援システム「プロパイロットアシスト」を採用し、日常の高速走行や長距離移動の負担軽減にも貢献する。

画像: 12.3インチデュアルディスプレイを採用。水平基調のインパネが広がり感を演出する。

12.3インチデュアルディスプレイを採用。水平基調のインパネが広がり感を演出する。

ハリアー一強の情勢に風穴か、ミッドサイズSUVの主役争い再燃

現在の日本の日産SUVラインアップを見ると、コンパクトのキックス、ミドルクラスのエクストレイルなどが主力となっている。一方で、ラグジュアリー志向のミッドサイズSUVは空白となっているのが実情だ。ムラーノはその隙間を埋める存在として導入されると考えられる。

画像: 伸びやかなボディラインと大径ホイールの組み合わせが、力強さと洗練を両立している。

伸びやかなボディラインと大径ホイールの組み合わせが、力強さと洗練を両立している。

そのうえで日本市場で直接的に比較対象となるのは、トヨタの人気SUVであるトヨタ ハリアーだろう。クーペ風のスタイリングと上質な内装で支持を集めるハリアーは、このクラスにおける基準ともいえる存在であり、ムラーノにとっては避けて通れないライバルである。

ただし両車のキャラクターは同質ではない。ハリアーが日本市場に最適化された上質感とサイズバランスで支持を集めてきたのに対し、ムラーノは北米で磨かれたゆとりあるパッケージと快適性、そして個性的なデザインを武器とする。エクストレイルより上級でありながら、フラッグシップほど大きすぎない絶妙な立ち位置も特徴だ。

かつて日本で個性派SUVとして存在感を放ったムラーノが、北米仕様をベースに再び国内へ戻ってくる。ハリアーという強力なライバルが存在する中で、その独自性をどう打ち出すのか。2027年、日本のミッドサイズSUV市場に新たな選択肢と競争軸が加わることになる。

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