ストレートと低中速コーナーが組み合わされた難解なコース
マイアミGPが行われるマイアミ・インターナショナル・オートドローム(Miami International Autodrome)は、アメリカンフットボールチームのマイアミ・ドルフィンズの本拠地「ハードロックスタジアム」周辺に、F1グランプリ開催のために建設される仮設コース。グランプリ開催にあわせて設営され、決勝レース終了とともに解体される。

アメリカンフットボールチームのマイアミ・ドルフィンズの本拠地「ハードロックスタジアム」。通常時は周辺は駐車場などに使われている。

「ハードロックスタジアム」周辺に建設されるマイアミ・インターナショナル・オートドローム。アメリカらしい、華やかなF1グランプリとなる。
コースは3本の長いストレートと19の低中速コーナーが組み合わされた難解なレイアウト。長いストレートがあるため最高速はカレンダーの中でもトップクラスだが、低速コーナーが多いため平均速度は高くない。ストレートと低速コーナーのどちらにマシンを合わせるか、それとも中間をとるのか、チームによってセッティングが異なることもあり、オーバーテイクのチャンスは多くある。
難所は高架道路下のターン13から16にかけての連続コーナー。狭く、高低差があって先のコーナーが見えにくく、「まるでフォーミュラEのコース」と言われる。
なお、コースはスタジアム周辺の私有地内道路を使用しており、路面はレーシングアスファルト舗装され平滑だが、グランプリ開始時はラバーが乗っていないため滑りやすい。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームのコース図。全長5412mに3本の長いストレートと19のコーナーが配される。レイアウトは初開催の2022年以来、大きく変わらない。
レース戦略に関しては不確定要素は少ないと予想される
昨年2025年のマイアミGPでは、ポールポジションこそレッドブルのマックス・フェルスタンに奪われたが、決勝レースでは、前日のスプリント同様、マクラーレンが圧倒的な速さで1-2フィニッシュを飾った。
優勝したオスカー・ピアストリは、バーレーンGP、サウジアラビアGPに続く3連勝、シーズン4勝目を達成した。スタートでフェルスタッペン攻略に手間取ったランド・ノリスは、そのタイムロスが響いて2位に終わったが、マクラーレンの速さばかりが際立つことになった。
なお、フェルスタッペンはジョージ・ラッセル(メルセデス)にもかわされて4位に終わっている。

昨年2025年マイアミGPではマクラーレンのオスカー・ピアストリが快勝。2位にもチームメイトのランド・ノリスが入った。

昨年2025年マイアミGPのタイヤ戦略。全車1ストップで、ミディアムタイヤとハードタイヤ、どちらも機能し、大きな戦略的な差はなかった。
【参考】2025年F1第6戦マイアミGP決勝 結果
1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)57周[25]
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+4.630s[18]
3位 63 G.ラッセル(メルセデス)+37.644s[15]
4位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+39.956s[12]
5位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+48.067s[10]
6位 12 K.アントネリ(メルセデス)+55.502s[8]
7位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+57.036s[6]
8位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+60.186s[4]
9位 55 C.サインツ(ウイリアムズ・メルセデス)+60.577s[2]
10位 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT+74.434s[1]
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11位 15 I.ハジャー(レーシングブルズ・ホンダRBPT)+74.602s
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)
※[ ]=獲得ポイント
【参考】2025年F1第6戦マイアミGPスプリント 結果
1位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)18周[8]
2位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+0.672s[7]
3位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+1.073s[6]
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)+3.127s[5]
5位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+3.412s[4]
6位 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT)+5.153s[3]
7位 12 K.アントネリ(メルセデス)+5.635s[2]
8位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー)+5.973s[1]
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17位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+12.059s
※[ ]=獲得ポイント
タイヤを供給するピレリは、マイアミGP開幕を前に「ラインナップの中で最もソフトな3種類のコンパウンド(ハード=C3、ミディアム=C4、ソフト=C5)を供給します。路面は平滑で、週末を通じて路面状況が改善し、グリップが向上していきます。タイヤのデグラデーション(性能劣化)は小さく、ドライバーはスティントを長く取り、レース中のピットストップは1回に抑えられるでしょう。ただ決勝ではストリートサーキット特有のセーフティカーなどによる中断の可能性も考慮する必要があります。昨年はスタート時にミディアムタイヤを選択するグループとハードタイヤを選ぶグループに分かれましたが、ピットストップのタイミングは実質的にレース中盤付近に集中し、どちらのコンパウンドでもデグラデーションが非常に小さく、長いスティントが可能でした。昨年明らかになった興味深い特徴のひとつが、路面の乾きの速さです。スプリントのスタート前に激しい雨が降っていたにもかかわらず、19周のレース中にドライバーたちはインターミディエイトタイヤからスリックタイヤへと交換しました。変わりやすい天候がレースの展開にサプライズをもたらす可能性があります」と分析している。

マイアミGP開幕を前にピレリが公開した分析データ。
2026年F1第4戦マイアミGPは、5月1日12時(日本時間5月2日金曜日1時)からのフリー走行で開幕、スプリントは2日12時(日本時間3日1時)、決勝は3日16時(日本時間4日5時)に開始される。レーススケジュールは、周囲の学校や地域のニーズに合わせて設定されているため、通常のグランプリとは少し異なっている。
2026年F1第4戦マイアミGP タイムスケジュール
フリー走行:5月1日12時〜13時30分(日本時間5月2日1時〜2時30分)
スプリント予選:5月1日16時30分〜17時14分(日本時間5月2日5時30分〜6時14分)
スプリント(19周):5月2日12時〜13時(日本時間5月3日1時〜2時)
予選:5月2日16時〜17時(日本時間5月3日5時〜6時)
決勝(57周):5月3日16時〜(日本時間5月4日5時〜)



