2026年ゴールデンウイークの特別連載として、世界を目指して計画されたが、幻に終わってしまった日本のスーパーカーたちを紹介しよう。今回は、1991年にヤマハが発表した「OX99-11」だ。

ヤマハ OX99-11(YAMAHA OX99-11:1991)

画像: フロントにウイングを備える独特のスタイルは、レーシングカーコンストラクター「ムーンクラフト」の由良拓也氏が担当。

フロントにウイングを備える独特のスタイルは、レーシングカーコンストラクター「ムーンクラフト」の由良拓也氏が担当。

ヤマハ発動機は1955年の創立以来、四輪業界への進出を目論んでいたのは周知の事実。トヨタ 2000GTをはじめとしてさまざまなクルマの開発に大きくかかわっていたのは有名な話となっている。その後も四輪モータースポーツ用のエンジン供給も行ってきた。中でも、OX99-11は、その思惑が結実したものだった。

1991年12月の発表の場で当時のヤマハ社長の口から出た言葉は「F1エンジンを載せたスーパーカーを開発し、1993年に販売を開始する」という衝撃的なものだった。制作を担当したのは、ヤマハが100%出資した子会社である「イプシロン テクノロジー社」。ヤマハF1のメインテナンスを主な事業として、ここをベースに年間50台程度のOX99-11を製作する予定となっていた。

ジョーダン・ヤマハF1に搭載されていたOX99型V12エンジンを、カーボンファイバーとアルミニウムのハニカム モノコックのシャシに搭載。風洞実験を重ねてエアロダイナミクスを追求したボディのスタイリングは、まさにスーパーカー。デザインを担当したのは、ムーンクラフトの由良拓也氏。センター配置された運転席の後ろにパッセンジャーが座るタンデムの2人乗りというシートレイアウトもユニークだった。

だがバブル崩壊など周辺事情の悪化により、残念なことに1993年に計画はフェードアウトしてしまった。これが世に出ていれば、その後のヤマハの進路も大きく変わっていただろう。

画像: カーボンファイバーを多用したコクピットは、当時のレーシングカーのようにメーターやスイッチ類を配していた。

カーボンファイバーを多用したコクピットは、当時のレーシングカーのようにメーターやスイッチ類を配していた。

ヤマハ OX99-11 主要諸元

●全長×全幅×全高:4400×2000×1220mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:850kg
●エンジン種類:V12 DOHC
●排気量:3498cc
●最高出力:450ps/10000rpm
●最大トルク:40.0kgm/9000rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD

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