フロントグリルを拡大し、より威厳を増す
Sクラスはメルセデス・ベンツのフラッグシップサルーンであり、世界を代表する高級車のひとつだ。初代は1972年に登場し、現行型は2020年デビューの7代目となる。なお今回発表されたモデルの型式は従来型と同じ「W223」であり、新型とはいえフルモデルチェンジではない。それでもクルマ全体の50%以上、約2700点もの部品を新規開発または再設計されており、Sクラス史上最大規模の改良と謳っている。
エクステリアデザインは、従来型から約20%拡大されたラジエターグリルが目を引く。クローム仕上げのルーバーも3本から4本になり、同じくクローム仕上げのスターパターンにより格調の高さを感じさせられる。また、Sクラスとしては初めてイルミネーテッドラジエターグリルを採用。星形のデジタルヘッドライトとともにフロントマスクを引き立てている。
リアまわりでは、左右両端まで横一線に細く引かれたクロームフレームと片側3つのスターデザインが印象的な新型リアコンビネーションランプが、メルセデス・ベンツのアイデンティティを強調。トランクリッドには、クローム仕上げ2分割トリムストリップが配されている。

片側3つのスターデザインによるリアコンビネーションランプがアイデンティティを強調する。
インテリアでは、14.4インチのメディアディスプレイと12.3インチの助手席用ディスプレイからなる「MBUX スーパースクリーン」を標準装備。ステアリングホイールには、一部に物理ボタンを採用して操作性を向上させている。エアベントには円形の照明を備え、選択された換気モードに合わせて自動調整し、新しい電動フィルターは、食卓塩の粒子よりも1200分の1程度の微細な粒子さえもイオン化して除去して、約90秒ごとに車内の空気を浄化するなど、室内空気環境も大きな進歩を遂げた。
オペレーションシステムには、メルセデス・ベンツが自社開発した「MB.OS」を採用。インフォテインメントから運転支援、ドライビングパフォーマンスまで車両のさまざまな機能を統合し、より高速な処理性能と組み合わせることにより、より安全で機能的で、わかりやすいシステムを構築している。さらに、メルセデス・ベンツ インテリジェントクラウドに接続することで、さまざまな車両機能のOTA(オーバー ジ エア)による無線ソフトウエアアップデートを継続的に行う。

14.4インチのメディアディスプレイと12.3インチの助手席用ディスプレイからなる「MBUX スーパースクリーン」を標準装備。メーターも12.3インチのディスプレイだ。
