終盤はペースに勝るトヨタの2台がライバルたちをリード
レースが動いたのは、残り6時間を切ったタイミングでのセーフティカー導入。これによりレースは仕切り直しになり、再スタート後のトップ争いは、トヨタの2台と20号車BMW、12号車キャデラックの4台による接戦となっていく。そしてここからトヨタの2台はさらに力強さを発揮。残り3時間、フルコースイエローからの再開時に、トヨタはついには1-2体制を築いた。
レース終盤、7号車トヨタが危なげない走りで首位をキープするものの、各チームの燃料およびタイヤ戦略の違いにより2位争いは混沌。8号車トヨタは粘り強く戦ったが、最終スティントでタイヤ交換を余儀なくされ3位でゴールした。
7号車トヨタは381周を走りきり、2位の20号車BMWに10.913秒差をつけて勝利を手にした。コンウェイと小林可夢偉にとっては2021年以来2度目の優勝となり、デ・フリースにとっては初めての総合優勝となった。
レース後の小林可夢偉は「とても厳しいレースでしたが、最後まで決して諦めませんでした。7号車はこれまでル・マンで2位が続いていましたが、ようやく2度目の優勝を手にすることができました。この勝利を長く待ち続けてきただけに、本当に特別な気持ちです。レースウイーク全体を通して決して楽ではなく、決勝でも苦しい展開が続きました。序盤のスローパンクチャーもあり厳しい状況でしたが、マイク、ニック、そしてエンジニアやピットクルーが素晴らしい仕事をしてくれました」と感謝の言葉を口にした。
ル・マンでの2台による表彰台により、トヨタはマニュファクチャラーズランキングで36ポイントのリードへ拡大。また、7号車のドライバーはドライバーズランキングの首位に立った。

第94回ル・マン24時間を制した7号車トヨタTR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組)。レース中盤は順位が目まぐるしく入れ替わる展開となったが、終盤に入り勝機を見出した。

予選14番手から逆転で優勝を飾ったマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組(7号車トヨタ)。トヨタとしては2022年以来、4年ぶり6度目のル・マン制覇となった。
WEC次戦は4週間後、7月12日(日)にブラジル・インテルラゴスでサンパウロ6時間レースが開催される。(文:新村いつき)
2026年WEC世界耐久選手権第3戦「ル・マン24時間」 決勝
1位 7 トヨタ TR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース)381周
2位 20 BMW MハイブリッドV8(ラスト/フラインス/リンデ)+10.913s
3位 8 トヨタ TR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+20.417s
4位 12 キャデラック VシリーズR・ハーツイオタ(リン/ナト/スティーブンス)+32.381s
5位 51 フェラーリ 499P・AFコルセ(グイディ/カラド/ジョビナッツィ)+2m22.423s
6位 35 アルピーヌ A424(ダコスタ/ミレジ/ハブスブルグ)+2m30.205s
7位 83 フェラーリ 499P・AFコルセ(クビサ/イェ/ハンソン)+2m35.572s
2026年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第3戦終了時)
1位 コンウェイ/小林可夢偉/デフリース(#7 トヨタ)75
2位 ラスト/フラインス(#20 BMW)71
3位 リンデ(#20 BMW)61
4位 ブエミ/ハートレー/平川亮(#8 トヨタ)56
5位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(#51 フェラーリ)39
6位 ダコスタ/ミレジ/ハブスブルグ(#35 アルピーヌ)28
2026年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第3戦終了時)
1位 トヨタ 132
2位 BMW 96
3位 フェラーリ 62
4位 アルピーヌ 38
5位 キャデラック 32
6位 アストンマーティン 26



