2026年6月28日(現地時間)、 F1第8戦オーストリアGPがシュピールベルクのレッドブルリンクで行われ、メルセデスのジョージ・ラッセルが2ストップ戦略をうまく機能させ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンを抑えて優勝した。フェルスタッペンはメルセデスのキミ・アントネッリを最後まで封じ込め、2位でフィニッシュした。それでもアントネッリはランキング首位を維持している。

フェルスタッペンのレースペースが復活、メルセデス勢を猛追

開幕戦オーストラリア以来、勝利から遠ざかっていたラッセルがようやくシーズン2勝目を挙げた。

ポールポジションから飛び出したラッセルをまず追ったのは、2番手グリッドのルイス・ハミルトン(フェラーリ)。その後方では、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とアントネッリの攻防の間隙を縫ってフェルスタッペンが3番手に浮上する。

その後、タイヤのタレが早かったフェラーリ勢はピットインを重ねるごとに順位を下げ、優勝争いはラッセルとフェルスタッペンに絞られた。

レースペースはややレッドブルの方が速く、フェスルタッペンはレース半ば過ぎの40周目にはラッセルとの差を1.5秒にまで縮めることに成功する。その直後の44周目に首位のラッセルが2回目のピットインでハードタイヤに交換。レッドブル陣営は、コース上での直接対決では抜くまでには至らないと判断したのか、ここですぐに反応せずフェルスタッペンをステイアウトさせてタイヤの履歴差で勝負する戦略を採る。

画像: レース序盤にラッセルを追ったのはフェラーリ勢だったが、2ストップ戦略がうまく機能しなかった。

レース序盤にラッセルを追ったのはフェラーリ勢だったが、2ストップ戦略がうまく機能しなかった。

画像: レッドブルのホームコース、レッドブルリンクで速さが復活したマックス・フェルスタッペン。優勝とまではいかなかったが、メルセデスのキミ・アントネッリを抑えて2位でフィニッシュした。

レッドブルのホームコース、レッドブルリンクで速さが復活したマックス・フェルスタッペン。優勝とまではいかなかったが、メルセデスのキミ・アントネッリを抑えて2位でフィニッシュした。

オーバーテイクまでには至らず、ラッセルが逃げ切って久々の勝利

フェルスタッペンが2回目のタイヤ交換に入ったのは50周目。ここからフェルスタッペンは6周ぶんフレッシュなタイヤで、10.8秒に開いていたラッセルとの差を削りにかかる。さらにその後方ではフェルスタッペンよりさらに2周タイヤ交換を遅らせていたアントネッリも猛烈なペースで追走。レース終盤は3車の間隔がどんどんと縮まっていく緊迫の展開となった。

しかし、結局順位が変わることはなく、ラッセル→フェルスタッペン→アントネッリのオーダーのままフィニッシュへ。なんとか逃げ切ったラッセルは、「ようやく表彰台の頂点に帰ってこれて嬉しい。マックスとレッドブルは今週末で一番速い存在だったと思うけど、なんとか抑えることができた」とレース後は安堵のコメント。

一方、敗れたフェルスタッペンも今季最上位とあってか、「クルマにちょっとした問題があった割にはいいレースだった」とスッキリした表情だった。

この第8戦の結果でポイントランキング首位に変わりはないものの、アントネッリとラッセルの差が40点に縮小。5位に終わったハミルトンはラッセルから7点差のランキング3番手に後退した。

画像: フェルスタッペンに1.611秒差をつけて優勝したメルセデスのジョージ・ラッセル。

フェルスタッペンに1.611秒差をつけて優勝したメルセデスのジョージ・ラッセル。

画像: オーストリアGPのタイヤ戦略。気温36度、路面温度は55度という猛暑の中、上位4人はミディアム→ハード→ハードの2ストップで走り切った。熱劣化の影響により、1ストップ戦略は現実的な選択肢ではなかった。

オーストリアGPのタイヤ戦略。気温36度、路面温度は55度という猛暑の中、上位4人はミディアム→ハード→ハードの2ストップで走り切った。熱劣化の影響により、1ストップ戦略は現実的な選択肢ではなかった。

次戦第9戦イギリスGPは、7月3日、シルバーストン・サーキットで開幕、決勝は7月5日に開催される。(文:新村いつき)

2026年F1第8戦オーストリアGP リザルト

2026年F1第8戦オーストリアGP決勝 結果

1位 63 G.ラッセル(メルセデス)71周
2位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル・RBPTフォード)+1.611s
3位 12 K.アントネッリ(メルセデス)+1.989s
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+21.809s
5位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+25.393s
6位 6 I.ハジャー(レッドブル・RBPTフォード)+29.399s
7位 1 L.ノリス(マクラーレン)+31.505s
8位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+45.659s
9位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・RBPTフォード)+1L
10位 41 A.リンドブラッド(レーシングブルズ・RBPTフォード)+1L
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18位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)+3L
リタイア 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)

2026年F1ドライバーズランキング(第8戦終了時)

1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)171
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)131
3位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)125
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)80
5位 1 L.ノリス(マクラーレン)79
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)79
7位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)73
────────────
18位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)1
−位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0

2026年F1コンストラクターズランキング(第8戦終了時)

1位 メルセデス 302
2位 フェラーリ 204
3位 マクラーレン 159
4位 レッドブル 115
5位 アルピーヌ 57
6位 レーシングブルズ 44

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