伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、2014年にパリ モーターショーでワールドプレミアされた「メルセデスAMG GT」だ。

メルセデスAMG GT(MERCEDES-AMG GT:2014〜2022)

SLS AMGの後継車にあたるAMG GTは、2014年のパリ モーターショーでワールドプレミアされた。ボディサイズはSLS AMGと大差ないが、ドアの開閉がガルウイング式ではなくスイング式となった。車格的にはSLS AMGより少し下に位置する。

画像: ロングノーズ&ショートデッキという典型的なFRスポーツカー スタイルのメルセデスAMG GT。シンプルにカッコ良かった。

ロングノーズ&ショートデッキという典型的なFRスポーツカー スタイルのメルセデスAMG GT。シンプルにカッコ良かった。

ロングノーズ/ショートデッキのファストバックスタイルは、いかにもFRのスポーツクーペらしいものだが、リアにはハッチゲートを備えている。SLS AMGから踏襲されたアルミニウム製のスペースフレームは、わずか231kgという軽量ながら高い強度を実現しているのはさすがAMGといえるだろう。

フロントミッドシップ搭載されたパワーユニットは、ドライサンプ化された4LのV型8気筒DOHCツインターボ。しかもVバンクの内側に排気系とターボを装着する「インサイドホット」方式を採用。デビュー時の上級グレードであるGT Sの最高出力は510ps、最大トルクが650Nmという動力性能を発生していた。トランスアクスル方式で7速DCTを搭載したことで47:53の前後重量配分を実現。これらにより最高速310km/h、0→100km/h加速3.8秒の公称スペックを達成していた。

画像: V8ツインターボのエンジン本体は、黒いカバーの奥にフロントミッドシップ搭載されている。

V8ツインターボのエンジン本体は、黒いカバーの奥にフロントミッドシップ搭載されている。

インテリアはV8エンジンをモチーフにした大きなセンターコンソールが特徴的で、航空機のコクピットのような佇まいを見せる。2眼式メーターの中央にインフォメーションディスプレイを備え、メルセデス車らしくインターフェースの視認性や操作性は高かった。

日本では1580万円からという価格に設定されて2015年に発売、2017年には585psを発生するハイパフォーマンスモデルのGTRやオープンモデルのロードスターも設定された。2018年モデルからは、縦格子のパナメリカーナグリルを採用して顔つきを一新。2019年のマイナーチェンジでは4ドアクーペも追加設定されるなど、AMG GTは進化を続け、2021年に生産終了。2023年には新型が発表された。

また、世界各地のレースでGT3やGT4仕様車が活躍し、F1GPやドイツツーリングカー選手権ではセーフティカーとして採用されるなど、モータースポーツの世界でも注目を浴び続けた。

画像: V8エンジンをモチーフにした大きなセンターコンソールを境にしてコクピットはセパレートされている。

V8エンジンをモチーフにした大きなセンターコンソールを境にしてコクピットはセパレートされている。

メルセデスAMG GT S 主要諸元

●全長×全幅×全高:4550×1940×1290mm
●ホイールベース:2630mm
●車両重量:1660kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3982cc
●最高出力:510ps/6250rpm
●最大トルク:650Nm/1750-4750rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・75L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前265/35ZR19、後295/30ZR20

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