2026年7月17日〜19日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第9戦ラリー・エストニアがエストニア中南部のタルトゥを起点としたグラベル(未舗装路)で開催される。ステージの路面は前戦アクロポリス・ラリー・ギリシャとは大きく異なり、スムーズで高速コーナーが多く、天候が悪化しない限りハイスピードラリーになると予想される。

フラットでスムーズな路面、連続するハイスピードなコーナーが特徴

今シーズンのWRCは前戦のアクロポリス・ラリー・ギリシャからシーズン後半戦に突入したが、後半7戦はすべてグラベル(未舗装路)ラリーとなる。しかし、ひと言でグラベルといっても路面やステージの特徴はラリーごとに大きく異なる。アクロポリス・ラリー・ギリシャは荒れたグラベルによりサバイバル色が強いラリーだったが、迎えるラリー・エストニアはフラットで大きな凹凸や石もない路面のため、タイヤへのダメージや摩耗を過度に気にする必要がない。つまり、ドライバーは純粋にスピードを求めることができるというわけだ。

ただ、エストニアのステージの路面は全体的に軟らかめで、同じステージを2回目に走行するケースでは深い轍(わだち)が刻まれることも多く、クルマのセットアップとドライビングを上手くアジャストさせる必要がある。

画像: ラリー・エストニアのグラベル路面。全体的にフラットでスムーズだが、表面はやや軟らかく、轍ができやすい。

ラリー・エストニアのグラベル路面。全体的にフラットでスムーズだが、表面はやや軟らかく、轍ができやすい。

画像: 今年でWRCイベントとして5回目を迎えるラリー・エストニア。ステージはハイスピードで流れるようなコーナーが続き、路面コンディションは良好だが、森の中の区間で難しい部分もある。

今年でWRCイベントとして5回目を迎えるラリー・エストニア。ステージはハイスピードで流れるようなコーナーが続き、路面コンディションは良好だが、森の中の区間で難しい部分もある。

前戦アクロポリス・ラリー・ギリシャでステージの出走順が1番手だったトヨタのエルフィン・エバンスと、2番手だった勝田貴元は、路面のルースグラベルを掃き飛ばしながら走るなど大きなハンデを負ってラリー序盤を戦かったが、エストニアでは例年クリーニングエフェクトがそれほどは大きくないため、序盤から上位争いに加わることも不可能ではない。

昨年のラリー・エストニアでは、セバスチャン・オジェがエントリーしなかったことで5台目のGRヤリスを与えられたオリバー・ソルベルグが、有利な後方スタート順を活かしてラリー序盤で首位に浮上。スタート順のアドバンテージがなくなった土曜日以降もベストタイムを連発し、最終的には2位との差を25.2秒に広げて大殊勲のラリーフィニッシュに飛び込んだ。

ペター・ソルベルグを父に持つ23歳の若者が、巡ってきたチャンスを見事にものにした。

【参考】2025年 WRC第8戦ラリー・エストニア 結果

1位:O.ソルベルグ(トヨタ GRヤリス ラリー1)2h36m35.1s
2位:O.タナック(ヒョンデ i20N ラリー1)+25.2s
3位:T.ヌーヴィル(ヒヒョンデ i20N ラリー1)+48.3s
4位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+55.6s
5位:A.フルモー(ヒョンデ i20N ラリー1)+1m33.0s
6位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m43.4s
7位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+2m55.6s
8位:M.セスクス(フォード プーマ ラリー1)+3m36.0s
9位:J.マカリアン(フォード プーマ ラリー1)+5m29.8s
10位:G.ミュンステール(フォード プーマ ラリー1)+5m57.5s
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リタイア:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)

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