「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年にボルボ・カー・ジャパンが設定したV60 T4のポールスター パフォーマンス・パッケージ装着車だ。ボルボ社がポールスター・レーシングと共同開発した、エンジンのパワーアップ プログラム「ポールスター パフォーマンス・パッケージ」は、新車だけでなく現在乗っているクルマにも装着可能なところが嬉しいポイントだ。

エンジンパワーの盛り上がり方がハッキリ変わった!

さっそく乗ってみよう。まず、普通に発進するとノーマルとの違いはほとんど分からない。だが、スロットルペダルを少し強めに踏み込んでシフトアップポイントを上に持っていくと、その違いがすぐに分かる。3000rpmくらいから、エンジンパワーがグッと盛り上がってくるのだ。ノーマルでは「まあ、これくらいで十分かな」といったパワー感が、「おっ、けっこう速いじゃない!」という印象に変わったのだ。

マニュアルモードで引っ張ってみると、高回転域の伸びも良くなっている。もちろん、そこまでしなくても速さの違いは十分に体感できる。もともとスポーツサスペンションなどが与えられているRデザインだから、パワーアップしても足まわりに不安はない。今まで以上に積極的なコーナリングが楽しめる。とはいえ、乗り心地は不快なレベルではない。

画像: ノーマルより20ps/45Nmアップした1.6Lの直4ターボエンジン「T4」だが、見た目はノーマルとまったく変わらない。

ノーマルより20ps/45Nmアップした1.6Lの直4ターボエンジン「T4」だが、見た目はノーマルとまったく変わらない。

パッケージの内容は、このプログラムとエンブレム、そして英語版のオーナーズブックと認定証。価格は、消費税と作業工賃込みで20万円。価格相応のパワーアップは味わえる。前述のように、新車で購入するときにインストールもできるし、いま乗っているS60/V60のT4エンジン搭載車に後付けでのインストールも可能だ。

このプログラムそのものに不満はないのだが、できれば見栄えで差別化がもう少し欲しいところ。エンブレムをインパネにも付けるとか、ステッカーを貼るとか、エンジンカバーを青く塗装する、なんてのもいいかもしれない。メルセデス・ベンツの「AMG」やBMWの「M」のように、ボルボが「ポールスター」をブランド化する努力に期待したい。

画像: 「ポールスター パフォーマンス・パッケージ」はS60のT4エンジン搭載車にも対応する(写真は本国仕様)。

「ポールスター パフォーマンス・パッケージ」はS60のT4エンジン搭載車にも対応する(写真は本国仕様)。

ボルボ V60 T4 Rデザイン「ポールスター パフォーマンス・パッケージ」 主要諸元

●全長×全幅×全高:4630×1865×1480mm
●ホイールベース:2775mm
●車両重量:1560kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1595cc
●最高出力:147kW(200ps)/5750rpm
●最大トルク:285Nm(29.1kgm)/2000-4250rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・67L
●JC08モード燃費:未発表
●タイヤサイズ:235/45R18
●当時の車両価格(税込):479万円+20万円

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