「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年にフォルクスワーゲン ザ・ビートルに追加設定されたカブリオレだ。

フォルクスワーゲン ザ・ビートル カブリオレ(2013年:車種追加)

春といえばオープンカーの季節。3代目となったフォルクスワーゲンの「ザ・ビートル」にもカブリオレが追加された。というわけで、春風を浴びながらのオープンエア・モータリングを楽しんでみることにしよう。

画像: 初代、2代目と同様、ソフトトップをたたんだ部分は少し高くなる独特のスタイルを踏襲。後方視界はまずまず。

初代、2代目と同様、ソフトトップをたたんだ部分は少し高くなる独特のスタイルを踏襲。後方視界はまずまず。

ビートルのカブリオレは、1949年に初代が誕生。2002年にニュー・ビートル カブリオレが登場し、このザ・ビートル カブリオレが3代目。あらためて振り返ると、64年という長い歴史の中で、たったの3代とは初代のモデルライフが長かったことにもよるが、それだけアイコン的発信力と、ファンの心の掌握力が強いモデルということだろう。

その3代目も確実に、ひと目で何か心を動かす力が伝わってくる。それには、この屋根を後ろにたくし上げるように折りたたむ、独特のスタイルも欠かせない。

正直に言ってしまえば、トップカバーが不要でスイッチひとつでピタッと収まる、ゴルフ カブリオレ方式の方が利便性は高い。だが「やっぱり、ビートルはこれでしょ!」と言わんばかりの歴代モデルを踏襲したスタイルは、やはり味がある。とはいえ操作性はもちろん向上していて、3代目は手動ロックもなくスイッチひとつで開け閉めは簡単。赤信号を待たずとも、街中ならば走行中でも50km/h以下なら開閉できてしまう優れものとなっている。

画像: ソフトトップの開閉は、スイッチを押すだけ。オープンに9.5秒、クローズに11秒。50km/h以下なら走行中でも開閉可能。

ソフトトップの開閉は、スイッチを押すだけ。オープンに9.5秒、クローズに11秒。50km/h以下なら走行中でも開閉可能。

そんなこともあり、通常はトップカバーレスで使うことがほとんどではないだろうか。というのもこのトップカバー、きちんと被せようと思うと女性ひとりではツラいくらい面倒な上、トランクに積んでおくとかなりかさ張って邪魔なのだ。幸い日本ではトップカバーレスでも法律的にはOKだし、せっかく広くなったトランクを有効活用するためにも、カバーはガレージに置いてしまう人が多いのではないだろうか。

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