「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年にフォルクスワーゲン ザ・ビートルに追加設定されたカブリオレだ。

雨の日以外は一年中、オープンで乗りたくなる!

画像: クローズドでも、斜め後方の視界は悪くない。リアウインドーはガラス製。リアスポイラーも標準装備する。

クローズドでも、斜め後方の視界は悪くない。リアウインドーはガラス製。リアスポイラーも標準装備する。

だが、クルマの方はガレージにほとんどいないというオーナーが増えるに違いない。というのも、2代目は流行のゆるキャラの気ぐるみを着たかのごとく、タイヤ位置のわかりにくさなどが気になったのだが、3代目は実にスッキリ。外から見るよりも、実際に運転席に座った方が、斜め後方視界などの死角も気にならず、狭い街中でもスイスイ取り回せるフィーリングだ。

1.2Lターボ+7速DSGの組み合わせのみのパワートレーンも、車両重量増による力不足はまったく感じさせず、目立つのは軽快感からくる気軽さばかりで、日常の足としても打ってつけ。こなれたぶん、オリジナルのザ・ビートルよりもスムーズさが増した感じまであり、毎日乗りたいオープンカーとは、まさにこのことと言いたくなる。

それにはもちろん、乗り心地の良さも寄与している。硬すぎず緩すぎずの乗り味に、ミシリとも言わないボディのしっかり感がきちんと伝わって、常にフォルクスワーゲンらしい安心感と安定感の中でオープンドライブを楽しめる。

さらに、ボディ同色インテリアやレトロ感をかもし出すビートルボックスなど、目からも毎日ワクワク感を届けてくれる上、ディスチャージ式ヘッドランプやレザーシートにナビゲーションも標準装備と、使い勝手的な魅力も満載。ファーストカーとして乗りたい実力派のオープンカーだ。

一年中、雨の日以外はドライブするときはオープンにして乗りたくなる。ザ・ビートル カブリオレは、そんな楽しいクルマだった。

画像: クロースドモデルと同様、ボディ同色のパネルがオシャレなインテリア。カーナビゲーションも標準装備する。

クロースドモデルと同様、ボディ同色のパネルがオシャレなインテリア。カーナビゲーションも標準装備する。

フォルクスワーゲン ザ・ビートル カブリオレ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4270×1815×1485mm
●ホイールベース:2535mm
●車両重量:1380kg
●エンジン:直4 SOHCターボ
●総排気量:1197cc
●最高出力:77kW(105ps)/5000rpm
●最大トルク:175Nm(17.8kgm)/1500-4100rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・55L
●JC08モード燃費:17.6km/L
●タイヤサイズ:215/60R16
●当時の車両価格(税込):375万円

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