ダウンサイジングでもジャガーらしさは不変だが・・・
そんな人には、V型6気筒3Lスーパーチャージャー&8速ATのほうがしっくりくるかもしれない。このエンジンはV型8気筒5Lの自然吸気エンジンとの入れ替えになるのだが、実際パフォーマンスは若干劣る。だが、燃費は0.4km/Lほどアップしている。性格的には、スポーティさが前面に押し出された、よくできた速いエンジンだ。
だが逆にXJと組み合わせると、エンジンのスポーティさが目立ちすぎるように感じた。船のようなユッタリとした独特の味わいが特徴のXJには、もう少しジワリと力強さが感じられるようなエンジンの方が似合うだろう。また、エンジンがスポーティだと、ついついハンドルを切りたくなり、XJの動きに合わせてジワリと操作するのに、逆に神経を使ってしまった。

直4 2Lターボエンジンを搭載したXF。ノーズが軽くなるので走りは軽快。しかも3L V6よりパワーも燃費性能も良い。
したがって、どの組み合わせがいいのかを考えてしまうと、意外とXJには2L、XFには3Lがベターかもしれない。ただひとつ残念なのは、2Lエンジンにはアイドリングストップ機構が盛り込まれていないこと。市場ニーズを考えた場合、どちらかというと小さなエンジンにこそ欲しい機能のように思えるので、ここはぜひ、次のステップに期待したい。
さて、さんざんダウンサイジングの話をしてきて恐縮だが、ジャガーにはもうひとつV型8気筒5Lスーパーチャージャーという、モンスターエンジンがある。これを搭載したXKR-Sに乗ってしまうと、やっぱりコレかな!なって思わせてしまうのもジャガーらしいところ。どのエンジンにも、それなりのジャガーらしさを感じさせてくれる2013年モデル。購入を検討している人は、まずは試乗してみて、どれが自分の好みに合うか確認しておくといいだろう。

5L V8スーパーチャージャーを搭載したXKR-S クーペ。その走りはジャガーらしからぬ?豪快なもの。サウンドもいい!
ジャガー XJ3.0 プレミアム ラグジュアリー 主要諸元
●全長×全幅×全高:5135×1900×1455mm
●ホイールベース:3030mm
●車両重量:1890kg
●エンジン:V6 DOHCスーパーチャージャー
●総排気量:2994cc
●最高出力:250kW(340ps)/6500rpm
●最大トルク:450Nm(45.9kgm)/2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・85L
●JC08モード燃費:7.6km/L
●タイヤサイズ:前245/45ZR19、後275/40ZR19
●当時の車両価格(税込):1090万円
ジャガー XF2.0 ラグジュアリー 主要諸元
●全長×全幅×全高:4975×1875×1460mm
●ホイールベース:2910mm
●車両重量:1760kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1998cc
●最高出力:177kW(240ps)/5500rpm
●最大トルク:340Nm(34.7kgm)/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・69L
●JC08モード燃費:9.1km/L
●タイヤサイズ:235/55ZR17
●当時の車両価格(税込):595万円
ジャガー XKR-S クーペ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4795×1915×1310mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1810kg
●エンジン:V8 DOHCスーパーチャージャー
●総排気量:4999cc
●最高出力:405kW(550ps)/6500rpm
●最大トルク:680Nm(69.3kgm)/3500rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・71L
●JC08モード燃費:6.6km/L
●タイヤサイズ:前255/35ZR20、後295/30ZR20
●当時の車両価格(税込):1750万円



