「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2012年に日本デビューを果たしたキャデラック ATSのセーフティデバイスを体験してみた。

キャデラック ATS(2012年:ニューモデル)

GMのプレミアムブランド「キャデラック」が送り出す、Dセグメント スポーツセダンとして日本でも人気を呼んでいるのが「ATS」だ。今回(編集部註:2012年11月)、上級グレードの「プレミアム」が導入されたのを機に、さまざまなセーフティデバイスを実際に体験する機会を得た。

画像: ATSは、プレミアムもラグジュアリーもパワートレーンのスペックは同じ。2Lの直4ターボを6速ATと組み合わせたFRだ。

ATSは、プレミアムもラグジュアリーもパワートレーンのスペックは同じ。2Lの直4ターボを6速ATと組み合わせたFRだ。

キャデラック ATSの日本導入当初から販売されていた、エントリーグレードのATS ラグジュアリーは439万円。今回試乗した上級グレードのATS プレミアムが499万円だから、その価格差は60万円。だが、内容の違いは価格差を補って余りある。タイヤ&ホイールが18インチになるほか、機械式LSDや磁性流体減衰力制御システムであるマグネティックライドコントロール、そしてクイックレシオのステアリングを装備する。その他、内外装の仕様が若干異なる。

近年のキャデラックはニュルブルクリンクで走りを鍛えている甲斐もあってか、ATSは応答遅れのない操縦性や、引き締まった足まわり、高いボディ剛性など、ドイツのDセグメント車に近い感覚のある走りを実現している。そしてATS プレミアムは、ATS ラグジュアリーに対し、よりスポーティで軽快なフットワークを味わえる。

欲をいうと、もう少ししなやかさが欲しいところだが、それはまだ卸したての新車だったせいかもしれない。機会があれば、あらためて長距離ツーリングなども試乗してみたいものだ。

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