イタリアGPからの連戦で勢力図に変化なし?
イタリアGPから休みなく、連戦で開催されるスペインGP。イタリアGPでは、3連勝を狙ったランド・ノリス(マクラーレン)が4位に終わり、グリッド降格ペナルティで優勝は難しいかと思われたキミ・アントネッリ(メルセデス)が母国グランプリで見事に凱旋を飾るなど、予想外のドラマティックな結果となった。
今週末のスペインGPはイタリアGPからインターバルなく行われることから、勢力図に大きな変化はないと思われるが、開催される「マドリンク」は誰もが未知のサーキットであり、またイタリアGPが行われたモンツァとは大きく性格が異なるコース設定であることから、誰が勝ってもおかしくないレースとなりそうだ。

前戦イタリアGPでは、メルセデスのキミ・アントネッリとジョージ・ラッセル、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝争いを展開。
【参考】2026年F1第13戦イタリアGP決勝 結果
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)53周
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)+3.857s
3位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル・RBPTフォード)+14.718s
4位 1 L.ノリス(マクラーレン)+19.059s
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+19.253s
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+24.655s
7位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・メルセデス)+27.351s
8位 41 A.リンドブラッド(レーシングブルズ・RBPTフォード)+45.136s
9位 43 F.コラピント(アルピーヌ・メルセデス)+47.353s
10位 22 角田裕毅(レーシングブルズ・RBPTフォード)+58.187s
────────────
リタイア 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)
リタイア 9位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)
【参考】2026年F1ドライバーズランキング(第13戦終了時)
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)267
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)201
3位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)191
4位 1 L.ノリス(マクラーレン)171
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)155
6位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)127
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)116
────────────
18位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)3
20位 22 角田裕毅(レーシングブルズ)1
−位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0
【参考】2026年F1コンストラクターズランキング(第13戦終了時)
1位 メルセデス 468
2位 フェラーリ 346
3位 マクラーレン 287
4位 レッドブル 204
5位 レーシングブルズ 75
6位 アルピーヌ 62
モンツァと性格が大きく異なる半市街地サーキット「マドリンク」
F1グランプリが初めて開催される「マドリンク」は、IFEMAマドリード展示会場とバルデベバス周辺を縫うように走るストリートセクションと、専用設計された常設サーキット区間を組み合わせた半市街地サーキット。市街地コースらしいキャラクターと、常設サーキットならではの特徴を併せ持つユニークなコースとなっている。
全長5.4km、22コーナーで構成されるコースには、高速の連続コーナー、タイトなターン、強いブレーキングが必要となる区間など、さまざまな要素が盛り込まれ、ドライバーたちの技量を試すことになる。
第1セクターは最高速340km/hに達するストレートなど非常に高速で、そこから中速および低速コーナーが連続する第2セクターへと進む。この区間には大きなバンク角を持つターン12「ラ・モヌメンタル(モニュメンタル)」も含まれる。そして最終第3セクターにはバクーのような90度の直角コーナーが複数配置されている。特徴的なターン12「ラ・モヌメンタル」は全長550mに及ぶ半円形コーナーで、最大24%という大きなバンク角を持つ。
マドリンクには大きな高低差もあり、コース最高地点はターン7付近で、標高は約700m。ターン6から始まるこの区間では最大8%の上り勾配が続き、10mの高さを一気に駆け上がる。一方、最低地点はターン2にあり、ターン7との標高差は26mにもなる。
横方向にかかる力は、バルセロナやシルバーストンで記録されるものと同程度。その一方で、「ラ・モヌメンタル」は今季のF1で最も大きな垂直荷重を発生させるコーナーとなる。路面は非常に滑らかで、現時点ではグリップレベルが比較的低いとみられている。
なお「マドリンク」とは、「マド」=マドリード、「リンク」=サーキットで、「マドリード・サーキット」を意味する。

新たに建設された「マドリンク」。いわゆる市街地サーキットとは異なり、IFEMAマドリード展示会場に作られたコースは、常設サーキット区間を含む本格的なもの。

早くも話題となっているターン12「ラ・モヌメンタル(モニュメンタル)」。今季のF1で最も大きな垂直荷重が発生するという。

「マドリンク」のコース図。全長5.4km、22コーナーで構成されるコースにさまざまな要素が盛り込まれる。
ピレリの分析「実走テストなしで迎える初開催のコースは未知の部分が多い」
タイヤを供給するピレリは、スペインGP開幕を前に「ピレリはマドリンクの設計段階からこのグランプリへの準備を開始し、シミュレーションツールを使ってタイヤにかかる負荷などを分析、サーキット完成後には路面も含め、さらに精密なシミュレーションを行ってきました。そしてその結果、今回のスペインGPに、C2=ハード、C3=ミディアム、C4=ソフトの3種類のタイヤを供給することにしました。これまでピレリが収集してきたデータは各チームに提供しますが、レースウイークエンド前に新サーキットでの走行は行われないため、各チームは最初のフリー走行セッションを待ってから、その後のプログラムやグランプリに向けたタイヤ使用戦略を決定することになります。もしソフトタイヤでデグラデーション(性能劣化)が大きいことが判明すれば、日曜日の決勝に備えてハードタイヤのセットを温存するという判断も考えられます。気温については、最高気温が30℃ほどと予想されますが、サーキットの標高を考慮すると、極端な暑さにはならないでしょう」と分析している。

スペインGP開幕を前にピレリが公開した分析データ。
さてどんなレースとなるのか。第14戦スペインGPは9月11日13時時30分(日本時間20時30分)から始まるフリー走行で開幕する。
2026年F1第14戦スペインGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:9月11日13時30分〜14時30分(日本時間20時30分〜21時30分)
フリー走行2回目:9月11日17時〜18時(日本時間24時〜25時)
フリー走行3回目:9月12日12時30分〜13時30分(日本時間19時30分〜20時30分)
予選:9月12日16時〜17時(日本時間23時〜24時)
決勝(57周):9月13日15時〜(日本時間22時〜)




