「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年に日本導入が決定した、テスラ モデルSだ。

ほとんどの機能はタッチパネルでコントロール可能

さて、EVであるからシュルシュル〜っと走り出すのだが、その際はアクセルペダルに足を載せているだけでいい。当たり前のこと言うなと怒られそうだが、ちょっと踏み込むとすぐさまグワッと飛び出すような超ビッグトルクが顔を出す。ラフな操作によるパワーの出方としてはかなり唐突だが、慣れてくると中間加速域の微妙なコントロールもしにくくはない。

そして、そのままアクセルペダルを踏み続ければ、約208km/h(130mph)でリミッターが効く(らしい)。アクセルペダルを離せば回生ブレーキが強烈に利き、信号などで停止する以外はブレーキペダルを踏まずに運転できるほどだ。

画像: 大柄なサルーンがエキゾーストノートもなくスーッと走り去っていくのは不思議な光景だ。

大柄なサルーンがエキゾーストノートもなくスーッと走り去っていくのは不思議な光景だ。

しかしこの感想、実は無意味。というのも、パワーの出方や回生ブレーキの利きなどは、すべて例のタッチパネルからコントロールできるから。要は、前後重量配分50:50、床下に電池を敷き詰めた低重心設計、4段階のエアサスによる車高調整機能などなど、ベースの部分で気持ち良く走らせることはしっかりやってあるので、あとはご自由にというわけだ。

ちなみに気になる最大航続距離は400km以上。CHAdeMO規格に対応するアダプターも開発されているから問題ない。ボディサイズは日本の街中で使うには少し大きめだが、そのぶん室内や前後に用意されたラゲッジルームも広く、実用性の高さもなかなかのもの。そして、今いちばん注目を浴びること間違いなし。モデルSは「モテルS」かもしれない?

画像: シートスペースは前後ともタップリ。リアカーゴルームには後ろ向き2人掛け子供用シートをオプション設定。

シートスペースは前後ともタップリ。リアカーゴルームには後ろ向き2人掛け子供用シートをオプション設定。

テスラ モデルS シグネチャー パフォーマンス(北米仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4978×1964×1435mm
●ホイールベース:2960mm
●車両重量:2106kg
●パワートレーン:交流モーター
●最高出力:310kW(416ps)/5000-8600rpm
●最大トルク:600Nm(61.2kgm)/0-5100rpm
●駆動方式:RWD
●バッテリー種類:リチウムイオン電池
●総電力量:85kWh
●EPA航続距離:424km
●タイヤサイズ:245/45R19
●当時の車両価格(税込):未定(2014年発売の日本仕様は823万円)

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