舞台はトヨタのホームコース、富士スピードウェイ
前戦第5戦「ローンスター・ル・マン」(アメリカ・オースティン)では、6時間レースの残り11分まで首位を走っていた7号車トヨタ(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース)が、技術的なトラブルに見舞われて勝利をを逃すという波乱の結末に。
これにより、マニュファクチャラーズ、ドライバーズともランキング上位勢のポイントは急接近。それでもトヨタはマニュファクチャラーズ選手権では2位に9ポイント差をつけてトップ、ドライバーズ選手権でもトヨタ7号車がBMW20号車が首位に並んだまま、第6戦「富士6時間」を迎えることになった。
その舞台となる富士スピードウェイは、最高速が315km/hを超える全長1.475kmのメインストレートと、空力性能およびメカニカルグリップ、さらにコーナー立ち上がりでの優れたトラクション性能が求められるテクニカルな最終セクターが組み合わされた、車両とドライバーの双方にとって挑戦しがいのあるサーキット。
トヨタにとっては、開発拠点である東富士研究所にほど近い場所に位置する、まさにチームのホームコース。この特別な意味を持つレースに向けて、トヨタは最適な車両セットアップを追求するため、エンジニアとドライバーはドライビングシミュレーターで集中的な作業を行ってきた。
トヨタはこれまでも熱い声援に応え、「富士6時間」で12戦中9勝を挙げ、そのうち6回の1-2フィニッシュを達成しているだけに、今年もその走りに注目が集まる。

ル・マンとイモラを制し、2026年のWECをリードするトヨタ。ホームイベントで今季3勝目を狙う。
【参考】2026年WEC世界耐久選手権第5戦「ローンスター・ル・マン」 決勝
1位 50 フェラーリ 499P(フォコ/モリーナ/ニールセン)167周
2位 38 キャデラック VシリーズR(バンパー/ブルデー/エイトケン)+4.471s
3位 35 アルピーヌA424(ダ・コスタ/ミレジ/ハプスブルグ)+6.116s
4位 007 アストンマーティン ヴァルキリー(ティンクネル/ギャンブル)+9.045s
5位 36 アルピーヌA424(マコウイッキ/グーノン/マルタン)+10.885s
6位 8 トヨタ TR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+21.389s
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リタイア 7 トヨタ TR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デ・フリース)
【参考】2026年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第5戦終了時)
1位 コンウェイ/小林可夢偉/デ・フリース(#7 トヨタ)75
1位 ラスト/フラインス(#20 BMW)75
3位 リンデ(#20 BMW)65
4位 ブエミ/ハートレー/平川亮(#8 トヨタ)64
5位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(#51 フェラーリ)58
6位 マグヌッセン/マルチェッロ(#15 BMW)54
6位 フォコ/モリーナ/ニールセン(#50 フェラーリ)54
【参考】2026年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第5戦終了時)
1位 トヨタ 140
2位 BMW 131
3位 フェラーリ 114
4位 キャデラック 80
5位 アルピーヌ 66
6位 アストンマーティン 52
昨年は35号車アルピーヌA424が待望の初優勝
昨年2025年の「富士6時間」は、接触やアクシデント、バーチャル・セーフティカー、フルコースイエローが相次いで、どのチームも大きなリードを築けないまま、終盤までどのチームが勝ってもおかしくない激戦となった。
残り1時間、最後のピットストップで勝負に出た35号車アルピーヌは左側2輪のみのタイヤ交換でピット時間を短縮。これでトップに立った35号車アルピーヌは、ここから2位とのギャップをさらに広げて一気に逃げ切った。
最後のピットストップを終えて2位につけた93号車プジョーは、ペースアップに苦しみ6号車ポルシェからプレッシャーを受けたものの、なんとか凌ぎ切って2位でゴール、3位は6号車ポルシェとなった。
地元優勝が期待されたトヨタは、7号車が上位争いに加わったもののセーフティカー導入でポジションを落として7位でフィニッシュ。8号車は最後まで粘り強く走り続けたが16位に終わった。

昨年のWEC富士6時間では、9番グリッドからスタートした35号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)が優勝した。
【参考】2025年WEC第7戦「富士6時間」 決勝
1位 35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランス (シャタン/ハプスブルク/ミレッシ) 202周
2位 93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ(レスタ/イェンセン/ベルニュ)+7.682s
3位 6 ポルシェ963・ポルシェペンスキー (エストレ/ヴァンスール) +8.187s
4位 5 ポルシェ963・ポルシェペンスキー(アンドラウアー/ジャミネ)+16.083s
5位 009 アストンマーティン ヴァルキリー (リベラス/ソレンセン) +39.767s
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7位 7 トヨタG010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース) +45.031s
16位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮 )+2L
今年の「富士6時間」ハイパーカークラスには、トヨタ2台、キャデラック2台、BMW2台、フェラーリ3台、プジョー2台、アルピーヌ2台、アストンマーティン2台、ジェネシス2台、合計17台のハイパーカーが出場する。
2026年WEC第6戦「富士6時間」ハイパーカークラス エントリーリスト
007 アストンマーティン ヴァルキリー/アストンマーティン トールチーム
009 アストンマーティン ヴァルキリー/アストンマーティン トールチーム
7 トヨタTR010ハイブリッド/トヨタレーシング
8 トヨタTR010ハイブリッド/トヨタレーシング
12 キャデラックVシリーズR/キャデラック ハーツチームイオタ
15 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
17 ジェネシス GMR-001-ハイパーカー/ジェネシス マグマ レーシング
19 ジェネシス GMR-001-ハイパーカー/ジェネシス マグマ レーシング
20 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
36 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
38 キャデラックVシリーズR/キャデラック ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
51 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
83 フェラーリ499P/AFコルセ
93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
94 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
チャンピオン争いはいよいよクライマックスへ
全8戦で争われる2026シーズンも、今回の第6戦「富士6時間」を終えると、残りはわずか2戦。開催を断念した中東の2戦にかわって、スペイン(バルセロナ6時間)、イタリア(モンツァ6時間)で開催され、チャンピオン争いはクライマックスを迎える。
【参考】2026年WEC世界耐久選手権スケジュール/優勝車
第1戦:4月19日/イモラ6時間(イタリア)/優勝8号車トヨタ
第2戦:5月9日/スパフランコルシャン6時間(ベルギー)/優勝20号車BMW
第3戦:6月13-14日/ル・マン24時間(フランス)/優勝7号車トヨタ
第4戦:7月12日/サンパウロ6時間(ブラジル)/優勝15号車BMW
第5戦:9月6日/ローンスター・ル・マン(USAオースチン)/優勝50号車フェラーリ
第6戦:9月27日/富士6時間(日本)
第7戦:10月18日/バルセロナ6時間(スペイン)
第8戦:11月8日/モンツァ6時間(イタリア)
なお、第6戦「富士6時間」が行われる富士スピードウェイでは、人気の“霜降りリバリー”をまとったトヨタの歴代ル・マン挑戦車両、1998年のGT-One(TS020)、2021-2025年のGR010 HYBRID、そして今年2026年のル・マン24時間レースで総合優勝を果たしたTR010 HYBRIDが同時展示されるほか、特別カラーの、フラッグシップスポーツカー「GR GT」、FIA GT3規格のレーシングカー「GR GT3」もイベント広場に登場することになっている。

第6戦「富士6時間」が行われる富士スピードウェイでは、ル・マン24時間レース優勝車両や優勝トロフィーの特別展示をはじめとしたさまざまなイベントも開催される。
WEC第6戦「富士6時間」 は、9月25日金曜日の2回の90分間にわたる公式練習セッションで幕を開け、9月26日土曜の14時40分から行われるハイパーカーの予選とハイパーポールでスターティンググリッドを決定。決勝レースは9月27日日曜日11時にスタートが切られる。
2026年WEC第6戦「富士6時間」 タイムスケジュール
フリー走行1回目:9月25日金曜日10時15分〜
フリー走行2回目:9月25日金曜日14時30分〜
フリー走行3回目:9月26日土曜日9時30分〜
ハイパーカー予選:9月26日土曜日14時40分〜
ハイパーカーハイパーポール:9月26日土曜日15時〜
決勝:9月27日日曜日11時〜17時

