
全幅1825mm。ピクセルグラフィックフロントバンパーを装着、充電口もここに用意される。

全高1590mm。リアセクションにもピクセルデザインが採用されている。リアフォグは中央下に配置される。

全長4355mm、ホイールベース2660mm。Loungeは19インチアルミホイールを到着する。

カラーアウトサイドドアハンドル、UVカットガラス、プライバシーガラス、ルーフレール、クロームモールディングはKONA全グレードに標準装備されている。
大きすぎず、小さすぎない、ちょうどいいボディサイズ
これまでヒョンデKONAは、スポーティなNラインを2025年3月から2026年1月まで約11ヵ月にわたり長期テストしてきた。そこで今回はラグジュアリーなグレード、Loungeのテストを開始する。前回までのインスタークロスや以前のKONA Nラインとの違いはどのようなところにあるのかが、まずは気になったところだ。
そこで最初にKONAについて書いておきたい。グレード体系は、Casual(399.3万円)、Voyage(452.1万円)、Lounge(489.5万円)の3つがラインナップする。ボディサイズは、全長4355mm、全幅1825mm、全高1590mm、ホイールベースは2660mm、最小回転半径は5.4mとなり、どのグレードもこれらのディメンジョンに違いはない。日本の道路環境ではちょうどいいサイズと言えるだろう。

5名乗車時のラゲッジルーム容量は460L。

フロアボードの高さは2段階で変えることができる。またトノカバーを使わないときはリアシートバック部分に収納することも可能だ。

リアシートは60:40の分割可倒式を採用する。

リアシートをすべて倒すことでかなり広いラゲッジルームが生まれる。

ラゲッジルームフロア下にも収納スペースがあり、ここに簡単な工具や充電ケーブルなど置くことができる。
ラゲッジルーム容量は466L、フロントフード下にも容量27Lのフランクと呼ばれる収納スペースが用意される。駆動方式は全グレードFWD、つまりモーターで前輪を駆動させている。それぞれのグレードの駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量はCasualが48.6kWh、VoyageとLoungeは64.8kWhとなる。
モーターの最高出力は、Casualが99kW(135ps)/3800-9000rpm、VoyageとLoungeは150kW(204ps)/5800-9000rpmとなる。ちなみに最大トルクは255Nmで全グレード同スペックだ。ただしその発生回転数はCasualが0-3600rpm、VoyageとLoungeは0-5600rpmと異なる。タイヤサイズはCasualとVoyageが215/60R17、Loungeは2インチアップの235/45R19。

フロントフード下には収納も用意される。

フロントトランク=フランクと呼ばれるこの収納は充電ケーブルや三角表示板などを置くのに便利だろう。
サスペンション形式にグレードで違いはなく、全車フロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式、ブレーキ形式はフロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスク式を採用している。
欲しい装備を見て購入グレードを決めるのもあり
主要諸元を見ると、VoyageとLoungeにほぼ違いはない。それではどこで37.4万円の価格差が生まれるのかというと、それは標準化されている装備である。
Casualの主な標準装備は、前方衝突防止アシスト/高速道路ドライビングアシスト/LEDヘッドランプ/合成皮革シート/運転席パワーシート(8Way&2Wayランバーサポート]/前席シートヒーター&ベンチレーションとなる。

ボディの再度まで回り込んだLEDライトのインパクトはとても強い。フロントバンパー部分に急速&普通充電口が配置されている。

Loungeに装備されるプロジェクションタイプのフルLEDヘッドランプとLEDターンランプ。

ヘッドランプとターンランプが同時に点灯した写真。

ピクセルグラフィックLEDテールランプ。これもボディサイドまで回り込んでいる。その下はブレーキランプとターンランプ。
そしてVoyageには、フルLEDヘッドランプ(プロジェクションタイプ)/アンビエントムーブランプ/スマートパワーテールゲート/スマートフォンワイヤレスチャージがCasualから装備追加される。
さらにLoungeには、Voyageから電動スライド式サンルーフ/前方衝突アシスト2(交差車両、追越時対向車、自転車搭乗者、交差路対向車)/高速道路ドライビングアシスト2(車線変更アシスト付)/リモートスマートパーキングアシストE(RSPA-E)/本革シート/助手席パワーシート(8Way)/後席シートヒーター/前席リラクゼーションコンフォートシート/運転席シートメモリー機能/メタルペダル/デジタルキー(NFCカードキー付)/Boseサウンドシステム(8スピーカー、外部アンプ、e-ASD付)/リバース連動ミラー/ヘッドアップディスプレイ/12.3インチナビゲーション(AR機能付)ビルトインドライブレコーダーが追加される。

内装色はグレー2トーン。室内がとても明るいのでこうした色の内装はとても好みである。Loungeに装備されるアルミペダル、スマホの置くだけ充電、USBタイプCなどの充実した装備がうれしい。
これらの装備群をみると、ひとつひとつの装備の価格を足していかなくても、ひと目でLoungeがいかにバーゲンプライスなのかがよくわかる。前述したようにVoyageとの価格差は37.4万円だが、それ以上の充実した装備だと言えるのではないか。
こうした標準装着装備の違いもあり、車両重量はCasualが1650kg、Voyageが1730kg、Loungeが1790kgとなる。
車両重量が変われば電費性能も変わり、カタログに記載されているWLTCモード値は、CasualとVoyageは121Wh/km、Loungeは136Wh/kmとなり、一充電走行距離はCasualが456km、Voyageが616km、Loungeが545kmである。

酷暑日の多い夏は、シートベンチレーションがとても快適だった。これからの季節はシートヒーターとステアリングホイールヒーターが活躍するだろう。
インスタークロスとの価格差は116.6万円。その違いはどこなのか
今回テスト車両に導入したKONA Loungeだが、ボディカラーがメタブルーパール、内装色はこのボディカラー用のグレー2トーンである。
そして今回が第1回ということもあり、前回まで長期テスト車として導入していたインスタークロスとの違いにも言及したい。まずは価格である。

インスタークロスの全長×全幅×全高は、3845×1610×1715mm。

KONAの全長×全幅×全高は、4355×1825×1590mm

インスタークロスのホイールベースは2580mm。最小回転半径は5.3mと小回り性能は高い。

KONAのホイールベースは2660mm。最小回転半径は5.4mとなる。
車両価格は、KONA Loungeは489.5万円、インスタークロスは372.9万円でその差は116.6万円となる。ちなみにKONA Casualなら26.4万円しか違わない。
コンパクトなボディのKONAだが、さすがにインスタークロスにはかなわない。KONA/インスタークロスで比べるとボディサイズは、全長4355mm/3845mm(差510mm)、全幅1825mm/1610mm(差215mm)、全高1590mm/1715mm(差125mm)、ホイールベースは2660mm/2580mm(差80mm)、最小回転半径は5.4m/5.3m(差0.1m)となる。ラゲッジルーム容量は466L/280L(差186L)だ。

ボディサイドに入れられた斜めのキャラクターラインはKONAの特徴。Loungeは19インチアルミホイール、それ以外は17インチアルミホイールを装着する。
KONA Lounge/インスタークロスの最高出力は150kW(204ps)/85kW(115ps)で、その差は65kW(89ps)、最大トルクは255Nm/147Nmで108Nmとなる。ただ、インスタークロスの場合、車両重量が1410kg(KONA Loungeは1790kg)で380kgほど軽いので実際に走ると、遅いとか力が無いというようなことを感じたことはなかった。搭載される駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量はKONA Loungeの64.8kWhに対し49kWhとなりそれにともない一充電走行距離も545km/393kmと152km違ってくる。
これだけ比べると、長距離移動の多い人は断然KONAがお勧め、日常使いの足として1日100kmも走らない、5人乗ることはない、というならインスターがいい。電気自動車らしさはどちらもあり、そのメリットは変わらないと思う。つまり、ライフスタイルでどちらを選ぶか決めればいいだけだ。
騒音と振動の少なさが長距離ドライブの疲労を軽減する
さて今回は約1カ月の間に1300kmほど走った。テストは走行距離500km程度から始めたのだが、徐々にいろいろなところが身体やドライブスタイルに馴染んでくるのがわかる。
長距離ドライブもしてみたが、一充電走行距離も400km以上あるのでとても便利である。頻繁に充電のことを気にすることもなかった。さすがに200kmや300km走ったらドライバーや乗員の方にも休憩が必要だ。そんなときにKONAを充電すればいいだけだ。ただし休憩場所は充電スタンドにある場所に限られるが……。
長距離ドライブ、高速道路走行では電気自動車のメリットが大いに感じられた。騒音が少なく、振動の少ない静かで快適な室内。長い時間運転していても疲れも少ない。いかに運転中の音と振動が身体を疲れさせるか、よくわかった。長距離移動には電気自動車が断然お勧めだ。

KONAは外観でグレードの違いを見つけることは難しい。ただこのメタブルーパールの外装色はLoungeにしか設定されていない。
さてこの1ヵ月は、多彩な機能をいろいろと試しながら乗っていた。猛暑日にシートベンチレーションの有難さを感じた快適なシートは、季節が進んで寒くなればシートヒーターが活躍するだろう。
ヘッドアップディスプレイに表示される情報は多く、さらにナビゲーション機能はとても便利で使いやすい。またフロアの高さを変えられるラゲッジルームの広さなどKONA Loungeの持つ魅力はとても多く、ここではできるかぎりそうした機能を紹介していきたい。次回以降もそれらを詳しくレポートするのでお楽しみに。
今回の走行データ(2026年8月27日〜9月30日)
走行距離:1295.8km
3カ月の平均電費:5.7km/kWh
今回の走行時間:99.03時間
今回の充電回数10回
(急速充電10回、普通充電0回)





