昭和を駆け抜けた和製スポーツモデルたち。その勇姿を、モーターマガジン社の70年以上にわたる取材記録や当時の写真を基に紹介しよう。今回は、1967年に登場した3代目ブルーバードの1600SSSだ。

ブルーバードSSSの人気を定着させた510系

昭和43(1968)年10月にはシングルキャブで92psの1600ccエンジン搭載車を加えて、1600をブルーバード ダイナミックシリーズと命名。これをラインナップの中心に据えてゆく。また同年11月にはセダンのボディをベースに、スポーティな2ドアとた1600クーペと1600SSSクーペが新たに設定された。SSSはセダンとクーペを揃えたことになる。

画像: 昭和43(1968)年11月に追加されたクーペ1600SSS。メカニズムなどはセダンに準じていた。

昭和43(1968)年11月に追加されたクーペ1600SSS。メカニズムなどはセダンに準じていた。

さらに昭和45(1970)年9月には同一ボディに4気筒 SOHC、1770cc、SUツインキャブで115psを発生するL18型のハイスペックエンジンを搭載した1800SSSと1800SSSクーペを追加した。最高速は175km/hという、文字どおり当時のスーパースポーツであった。

しかし、SSSの身上は「スポーティさにプラス軽快さ」である。ライバルのコロナとの激しい競り合いが背景にはあるにせよ、エスカレートする排気量アップが逆に本来のSSSの魅力を薄れさせる恐れもないではなかった。実際、1800となったSSSはパワフルで確かに強烈なトルクが感じられたが、クルマはトータルバランスが大切であり、その意味では1600SSSの方がバランスのとれたモデルだった。

510系のブルーバード1600SSSは国際ラリーにも積極的に参加している。昭和44(1969)年のサファリラリーではクラス優勝とメーカーチーム優勝を勝ち取り、昭和45年のサファリではついに総合優勝と2位、4位という勝利をおさめた。スーパースポーツセダンの名に恥じない動力性能と耐久性をいかんなく発揮した快挙であった。

410系ブルーバードの時代に誕生したSSSだが、その人気を定着させたのはやはり510系SSSであった。その後のモデルでもSSSも動力性能面では引けを取らなかったが、510系のブルーバードSSSの印象は特別に鮮烈だった。

画像: サファリ ラリーでも大活躍した510型ブルーバード。その活躍は「世界のブルーバード」たる地位を築き上げた。

サファリ ラリーでも大活躍した510型ブルーバード。その活躍は「世界のブルーバード」たる地位を築き上げた。

ダットサン ブルーバード1600SSS 主要諸元

●全長×全幅×全高:4120×1560×1400mm
●ホイールベース:2420mm
●車両重量:930kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:1595cc
●最高出力:100ps/6000rpm
●最大トルク:13.5kgm/4000rpm
●燃料供給装置:SUキャブレター×2
●トランスミッション:4速MT
●駆動方式:FR
●タイヤサイズ:5.60-13
●当時の車両価格:73万5000円

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