昭和を駆け抜けた和製スポーツモデルたち。その勇姿を、モーターマガジン社の70年以上にわたる取材記録や当時の写真を基に紹介しよう。今回は、1967年に登場した3代目ブルーバードの1600SSSだ。

文:Webモーターマガジン
▶▶▶写真はこちら|クーペとセダン、ダットサン ブルーバード1600SSS【画像6枚】

ダットサン ブルーバード1600SSS<510型/1967年(昭和42年)>

SSSといえばブルーバード。一時期、バイオレットにもSSSグレードが設定されたこともあるが、ブルーバード以外のクルマにSSSの名称はやはりしっくりとこない。同様に、かつてブルーバードGTというモデルもあったが、これも似合わない。ブルーバードにはやはりSSSがぴったりとくる。

SSSは「スーパースポーツセダン」の略だ。登場は2代目ブルーバード410系の時代で、昭和39(1964)年3月にSUツインキャブの1200SS(スポーツセダン)が設定されたのが始まりだった。そして、翌昭和40年5月には、やはりSUツインキャブを装着した1600SSSがデビューしている。

410系ブルーバードはピニンファリーナが手がけたスタイリングが不評で、今ひとつパッとしないシリーズであったが、おとなしいセダンボディにSUツインキャブ性能エンジンを載せたSSSは、「地味だったブルーバードのイメージを大きく変えた」とも言われた。

画像: “スーパーソニックライン”と呼ばれた美しいボディラインの510系ブルーバード。そのトップグレードがSSSだった。

“スーパーソニックライン”と呼ばれた美しいボディラインの510系ブルーバード。そのトップグレードがSSSだった。

そして、昭和42(1967)年8月、ブルーバードは3代目にフルモデルチェンジした510系の登場を迎える。“スーパーソニックライン”と呼ばれた美しいボディラインの510系は、歴代ブルーバードの中でも名車の呼び声の高いシリーズであった。エンジンは1.3Lと1.6Lだが、いずれも前モデルのOHVから新開発のL型(直4 SOHC)にかわっていた。「視界が悪い」と不評だった三角窓がなくなったのもこの510系ブルーバードからだ。

SSSももちろん健在で、エンジンは前モデルの4気筒 OHV、1595cc、SUツインキャブで90psのR型から、4気筒 SOHC、1595cc、SUツインキャブで100psのL16型に換装。最高速も410系SSSの160km/hから165km/hに向上した。

サスペンションはこの510系以降、ブルーバードの伝統となる4輪独立懸架で、フロントがストラット、リアはセミトレーリングアーム式だった。ブレーキはフロントにサーボアシスト付きのディスク式が採用されている。内外装も精悍なブラックマスクのグリルに、砲弾型ミラー、3本スポークのウッドステアリング、タコメーターなど、スポーティさを感じさせる装備が標準となっていた。

This article is a sponsored article by
''.