「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年にスバル XVに追加されたハイブリッド車のプロトタイプ先行試乗レポートだ。

文: Webモーターマガジン編集部
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スバル XVハイブリッド(2013年:車種追加)

この夏(編集部註:2013年)、スバル初のハイブリッド車としてデビューするXVハイブリッド。ひと足先にそのプロトタイプに乗る機会を得た。BRZと86を共同開発したスバルとトヨタだから、ハイブリッドシステムはTHS-IIを拝借・・・と思ったら大間違い。スバルが独自開発したシステムは1モーターのパラレル式で、CVT内部にモーターを組み込むことでエンジンをアシストする方式だ。

画像: 外観においてガソリンモデルとの違いは目立たないが、細かいところがハイブリッド専用の仕様となっている。

外観においてガソリンモデルとの違いは目立たないが、細かいところがハイブリッド専用の仕様となっている。

まず、アクセル開度が大きくなりがちなショートサーキットで試乗した。ここでは、ハイブリッドらしさはほとんど感じられない。パワーを必要とする場面での反応がガソリンエンジンだけのXVより若干シャープかな?といった程度だ。それもそのはずで、スポーツとインテリジェントの2モードとなったSIドライブでSをチョイスしたり、CVTをマニュアル操作(もちろんパドル付き)すると、スバルのハイブリッドは加速重視の設定になり、EV走行は行わなくなる。

良さを感じたのは、一般道に近い外周路を走ったとき。とくにSモードでは軽いアクセルの踏み込みに呼応してクイクイッと速度を上げて行く。ガソリンエンジンのみのXVは低回転域のトルクが今ひとつ希薄だったが、ハイブリッドはモーターの力のおかげで出足と中間加速が格段に向上している。スバルが得意とするターボエンジンを設定しないXVに、ハイブリッドを設定した理由がここにあるのだろう。燃費に徹するのではなく、電気モーターをターボ的に走行面で活用しようというわけだ。

XVハイブリッドの特長は他にもある。まず静粛性が飛躍的に向上した。遮音対策を充実させ、エンジンカバーも追加した効果だ。回転を上げていくと耳に着くボロロローという水平対向エンジン独特の音が消え、ロードノイズも抑えられており、車格が上がった感じだ。

画像: ハイブリッドのエンジンスペックはガソリン車と同じだが、圧縮比を高め、新しい吸気レイアウトを採用している。

ハイブリッドのエンジンスペックはガソリン車と同じだが、圧縮比を高め、新しい吸気レイアウトを採用している。

乗り心地とハンドリングも良くなっている。ステアリングホイールを少しクイックにし、増加した車両重量に対応するためサスペンションを再セットした効果だろう。標準車はやや硬く感じたが、ハイブリッドはアタリがマイルドで、コーナリング姿勢も腰が座った。このあたりもXVのトップモデルにふさわしい進化ぶりだと思う。

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