1982〜1985年にかけて週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画「よろしくメカドック」。その作中には現代では名車と呼ぶにふさわしいモデルが多数登場する。今回はその劇用車の中から、トヨタ・セリカXXをマンガの原画とともに振り返る。

2代目セリカXXはソアラとシャシを共有するスポーツスペシャリティとして開発され、1981年7月に登場した。リトラクタブルヘッドランプを備えCd値=0.35を実現したシャープな3ドアハッチバックに仕上げられ、スポーツ性をより強く訴求している。

画像: ▲初代ソアラにも搭載されていた 2.8Lの直6DOHC、5M-GEU型は170psを発生した。

▲初代ソアラにも搭載されていた 2.8Lの直6DOHC、5M-GEU型は170psを発生した。

エンジンは1G系2Lもラインアップするが、本来は北米市場に軸足を置くXXだけに、国内最大級の直6DOHCとなる5M-GEU型2.8Lを頂点に据える。170ps/24.0kgmのスペックは当時国内最強で、最高速度208km/h、0-400m加速16.0秒を実測値で叩き出す実力を備えていた。

82年2月にはM-TEU型2L直6ターボ搭載車を追加するが、ATのみだったため今ひとつ盛り上がりに欠けた。だが同年8月に投入された1G-GEU型2L直6DOHC搭載モデルで、5ナンバーで乗れるスポーティ仕様として人気を得ている。

内装は2800GTにデジタルメーターを採用したり、オプションでナビコンを設定するなど、電子機器の採用で先進性をアピールしていた。

「よろしくメカドック」の作中に登場するセリカXXは、2.8L DOHCのボアを3mmアップして、排気量は2960ccに拡大。さらに2基のターボを装着してツインターボ化し、瞬発力をつけるためにパワー・インジェクターも備える。仕上げにニトロ・キットも装着し、最高出力はノーマルの倍を超える400psを絞り出す仕様に改造されていた。

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