可変ドリフトコントロールで誰でも愉しくテールスライド走行できる?
ジュネーブショーで発表された翌日、日本でも実車をもって発表されるというのは異例のこと。日本市場はスーパーカーの価値を理解しているユーザーが多いことから、かなり重要視されているのだという。
今回、発表された720Sは720ps/700Nmを発生する4L V8ツインターボエンジンを搭載する、マクラーレンのスーパー シリーズの第二世代となる。2014年に登場した650Sの正統な後継車ということだ。シルエットは大きく変わらないが、フロントマスクやサイドのエアロダイナミクスなど、エクステリアデザインも大きく異なる。

720S、は650Sよりも曲線を多く取り入れたエクステリアデザイン。
出力の向上や軽量化、エアロダイナミクスの改善などにより、0→100km/hの加速は2.9秒、0→200km/hは7.8秒、トップスピードは341km/hと数値はこれでスーパーカーというもの。そんなハイスペックなクルマをコントロールできるのかと思ってしまいそうだが、従来比で12ものセンサーを増やして車両の状態を1/1000秒単位で分析し、それを反映させてることで走行安定性を向上させているのだという。
さらに興味深いシステムが“可変ドリフトコントロール”だ。ディスプレイで電子安定制御(ESC)のレベルを調整することで、リアのスライド量を調整できる。これにより、その気になれば誰でもドリフトをコントロールできるのだという。マクラーレンのジョージ・ビッグス氏は、720Sについて“このクルマはサーキットでのラップタイムではなく、運転をいかに安全に愉しむかを追求しています”という。この可変ドリフトコントロールがまさに、愉しむためのツールのひとつなのだろう。

従来の650S同様、この720Sにももちろんディヘドラルドアが採用されている。

この山なりに描かれた特徴的なテールランプはマクラーレンの最上級モデルP1を彷彿とさせる。

720Sももちろんカーボンファイファーのモノコックボディを採用する。

720Sのミッドシップエンジンは外からも見える。また、イルミネーションによりライトアップもできるという。

タイヤは専用開発されたピレリP ZEROを履く。

画面右側が可変ドリフトコントロールの操作画面。
Behind the scenes drifting the 2nd generation McLaren Super Series on track
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