多くの自動車メーカーが開発の際に使っているのが、ドイツにあるニュルブルクリンク・サーキットのノルドシュライフェ(オールドコースまたは北コース)。ここを何分何秒で走れるかがクルマの性能を測る指標=アピールポイントになっているため、世界中のスポーツカーがタイムアタックを試みています。そこで問題。このサーキットを7分8秒679で周回したクルマと言えば、次のうちどれでしょうか?
ニュルを7分8秒679で走ったクルマは?
正解は4)の日産GT-R NISMOでした。
2013年に当時の量産市販車最速記録を樹立しました(ドライバー:ミハエル・クルム)。そのときのタイムが「7分08秒679」です。それまでの量産車最速記録は、2)のレクサスLFAニュルブルクリンクパッケージが2011年に記録した「7分14秒64」(ドライバー:飯田章)。
こうした日本車勢の記録更新攻勢に待ったをかけたのが地元のポルシェ。LFAに抜かれるまで市販車最速(911GT2RS)の座に君臨していました。そこで捲土重来を期して投入したのが、3)の918スパイダー ヴァイザッハパッケージ。なんと6分57秒を叩き出したのです。
その後、このタイムはしばらく破られませんでしたが、つい先日その時がやってきました。2016年10月、かねてよりニュルのラップタイム更新に並々ならぬ意欲を見せていたランボルギーニが、ウラカン・ペルフォルマンテで6分52秒01の記録を達成したのです。
というわけで、現在のところニュル最速の市販車はこのクルマ。一方、GT-R NISMOの記録も依然として日本車最速であると同時に、ニュルのラップタイム記録で五指に入っているのです。全長20.832kmの世界一過酷なサーキットのラップタイム、次に更新するのはどんなクルマなのでしょうか。