去る4月28日、マツダの2017年3月期の決算が発表された。グローバルの販売台数は対前年2%増の155万9000台と過去最高の販売実績を達成した。さらに2018年度3月期にはグローバルで160万台の販売台数を見込むなど成長を見込んでいる。
そんな好調な業績を加速させるべく、この秋に公表されるのが「次世代ガソリンエンジン技術」と魂動デザインの「次世代VISONモデル」。公式にアナウンスされたのはここまでだが、「この秋」というのが今年10月27日から始まる東京モーターショーを指しているのは明白だと考える。
まずは次世代ガソリンエンジン技術。エンジン効率を飛躍的に向上〜とある。これが夢のガソリンエンジンと言われる「HCCI=予混合圧縮自己着火エンジン」を指しているのは間違いない。さまざまな自動車メーカーが研究開発に邁進しているが、実用化のめどが立っていることを公言しているのはマツダだけ。2019年から市場投入が開始されるSKYACTIV の第2世代=GEN2の目玉として、このHCCIがいよいよ公開されるだろう。(なお同時期には独自技術を採用する「マイルドハイブリッド」も市場投入予定)
そして、もうひとつが魂動デザインの次世代VISONモデル。あくまでピュアコンセプトカーであるとは思われるが、2015年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカー「RX-VISION」のさらなる進化版を期待したいのが人情というもの。折しも今年はロータリー生誕50周年でもある。
この決算発表会では、ほかにも国内市場にはCX-3のガソリン車(SKYACTIV-G 2.0か? 今年7月頃に発売と予想する)や新型3列シートクロスオーバーCX-8の投入、2.5ℓターボ車(SKYACTIV-G 2.5T)の採用車種の拡大(海外?)なども公表された。ますます勢いづくマツダ、そして今秋の東京モーターショーへの期待が高まる。