
キャデラックが誇るミドルサイズラグジュアリーセダン、CTS。ライバルは、いわゆるプレミアムEセグメントの強豪モデルたちとなる。アクティブオンデマンドAWDシステム搭載など、魅力ある装備が与えられている。
フロントグリルのデザインを一新、精悍さがアップ
アメリカンラグジュアリーならではの伝統を備えるキャデラックのミドルサイズラグジュアリーセダン「CTS」が、装備をさらに充実させながら、新しい価格とともに新型モデルとして5月18日、日本でのデビューを飾った。販売スタートは日本全国のキャデラック正規ディーラーネットワークで2017年5月20日から。

ラグジュアリーさとともに、プレミアムセグメントのモデルにとっては不可欠なスポーティさが演出されている新型キャデラックCTS。ニューデザインとなったフロントグリルが、その効果を大いに増しているのがわかる。
キャデラック新型CTSで新しくされた点は、まずニューフロントグリルのデザイン。グリル内のサイドバーがそれまでの3本タイプから新たに4本タイプへ変更されたことで、より精悍な形状に進化した印象を与えてくれる。ちなみに新型CTSのデビュー時はサイドバーが2本だったので、登場時の印象とはだいぶイメージが変わったと感じることができるだろう。さらに、このクラスとしては初となる最新の安全装備「リアカメラミラー」が導入されたことも新型CTSのポイント。これは、バックミラーにリアカメラからの映像が投影されることで、従来モデルよりも3倍の後方視野が確保され、見えない部分であるブラインドスポット(死角)の範囲がさらに減らされているというもの。ちなみに、ワンタッチで通常のミラー表示へと変更することもできる。またインテリアカラーに新色となる「コナブラウン」が設定されたことも、この新型CTSにおける特徴といえる。最高級レザーシート、ナチュラルウッドトリム、カーボンパネルなどで上質かつエレガントなインテリアは従来どおりだ。

キャデラックの日本仕様モデルはすべて左ハンドル車のみのラインナップ。このクラスとして初の装備となるリアカメラミラーの採用も新型CTSにおけるポイント。ルームミラーにリアカメラからの後方視界映像を映し出すことができる。ちなみにワンタッチで、従来式のミラー表示にすることも可能である。
アクティブオンデマンドAWDシステムの搭載に変更はなし

今回、ニューフェイスへと一新されたのは4ドアセダンモデルのCTS。なおこのボディカラー「レッドオブセッションティントコート」は「ダークアドリアティックブルーメタリック」「ラジアンとシルバーメタリック」とともに受注発注仕様で用意されるオプション設定のボディカラー。
最高出力203kW(276ps)/5300rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/3000-4500rpmを発生する2L 直列4気筒DOHCターボエンジンと8速AT、「アクティブオンデマンドAWDシステム」による4WDシステムという十分なパフォーマンスを備えたパワートレーンも、CTSの大きな魅力である。左ハンドル仕様のみで、定員は5人。標準ボディカラーはクリスタルホワイトトゥリコート/ステラーブラックメタリックの2種類、インテリアカラーにはコナブラウン/ジェットブラックアクセント/エルムナチュラルウッドトリムの3種類を用意。10エアバッグ、フロントオートブレーキ、アダプティブクルーズコントトールなどをはじめとした最新安全装備を搭載する。価格は7,450,000円で、これまでのCTSプレミアムより競争力を増すべく450,000円抑えられた設定となった。キャデラックCTSが備える優れたダイナミクス性能は、そのデビュー当時からすでに高い定評を得ている。より洗練されて装備的な魅力も増したニューCTSは、プレミアムEセグメントモデルとしてぜひ注目しておきたい存在だ。