クルマに関するマニアックなクイズを毎朝8:00に出題するクルママニアッククイズ、通称クルマニQ。初級/中級/上級/マニア級のうち、今回は「中級」の問題。
今では国産車、輸入車を問わず、電動ハードトップを備えたオープンカーは一般的になりました。現在日本で販売されている電動ハードトップを備えたクルマは、欧州メーカーが中心で国産メーカーのクルマでは一部のスポーツカーに限られています。ですが、バブル期以降、実は国産メーカー各車は相次いで電動ハードトップを備えたクルマを世に送り出していたのです。
そこで今回のクエスチョン。戦後、国産メーカーで初めて電動メタルトップを商品化したメーカーは?というのが今回のクエスチョンです。
戦後、日本の自動車メーカーで初めて電動メタルトップを商品化したメーカーは?
正解は4のトヨタでした。
トヨタは 1989年に 500台限定で「ソアラ エアロキャビン」発売しました。これが戦後の国産車において初めて電動メタルトップを備えた市販車でした。このモデルは、ルーフとリアウインドーがトランク内に格納される構造で、電動格納機構を搭載する代わりに後席は廃されていました。ボディの形状もノーマル車と異なり、トランク部分が延長されキャビンが短縮されています。
1 のホンダは、1992年にスチール製の電動メタルトップ「トランストップ」を備えたCR-X デルソルをデビューさせました。このクルマには脱着式ハードトップも用意されていましたが、こちらの素材は脱着時の利便性を考慮して軽量化に有利なアルミが用いられていました。
2 の日産は、S15 シルビアのオープンモデル「ヴァリエッタ」を 2000年に発売しています。こちらは「電動メタルトップを備えたフルオープンカー」という意味では国産車初のモデルです。
3 のダイハツは、2002年コペンを発売しています。こちらは軽自動車で初めて電動メタルトップを備えたクルマです。
5 のマツダが電動ハードトップを初めて市販化したのは、先代ロードスターからで 2006年のことです。ちなみに、先代のローロスターRHT(パワーリトラクタブルハードトップ)、現行型のロードスターRF(リトラクタブルファストバック)ともにルーフには金属素材を使っていません。つまり、メタルトップではないのです。いずれも軽量化のため樹脂が使われています。
余談ですが、現行型の NDロードスターのソフトトップが、実は半分ハードトップだということをご存知でしょうか? ルーフの前半分(下の写真の赤い矢印で示した部分)にアルミ製のパネルが仕込まれています。ただし、これはあくまでもソフトトップのたわみを抑えるためのパーツで、耐候性や防犯性を高めるといったハードトップとしての機能を持たせるためのものではありません。