ルーテシアR.S.とは?
F1など数々のモータースポーツで活躍するルノーのレーシングコンストラクターであり、その技術を採り入れた市販モデルを開発するのが、「ルノー・スポール(R.S.)」だ。
そんなスポーツモデルであるR.S.のBセグメント・ホットハッチが「ルーテシアR.S.」。日本では2013年に登場している。
ライバルとなるのは、フォルクスワーゲンポロGTIやプジョー208GTiなど。ルノー的にはホットハッチのなかでも「ゼネラリスト」と呼ばれるジャンルにカテゴライズされるそうで、同じくBセグメントモデルのMINIクーパーSとは違うカテゴリーなのだそう。
で、そのなかでもルーテシアR.S.は2014年795台、2015年515台、2016年415台と安定して販売され、2017年1-5月ではシェア42%と、ライバルを抑えトップの座を奪っている。
200万円台のモデルが登場
というわけで、まずマイナーチェンジの詳細に触れる前にグレード体系の変更から。
従来はルーテシアR.S.「シャシースポール」と「トロフィー」の2グレードで展開したものが、今回「シャシーカップ」が復活、シャシースポール/シャシーカップ/トロフィーの3グレードになった。
価格はシャシースポールが284万円、シャシーカップが309万円、トロフィーが329万円。従来、シャシースポールは307万5000円だったから、23万5000円も安くなったことになる。
「シャシーカップは入門バージョン」と説明するが、この性能で300万円を切る価格を付けたルノージャポンの戦略は恐れ入った。
ちなみに、全グレードとも1.6L直噴ターボエンジンを搭載するが、シャシースポール/シャシーカップは200ps/240Nm、トロフィーは220ps/260Nmとパワー/トルクは異なる。また、3グレードそれぞれに、車高やバネレートなど独自の味付けが施されている。
LEDを多用し、より精悍な顔つきに
7月6日に登場した新型ルーテシアR.S.。いわゆるマイナーチェンジになるが、エクステリアを大きく変更したのが特徴だ。
まずはヘッドランプをフルLED化。さらにチェッカーフラッグをモチーフにしたという「R.S.ビジョン」と呼ばれるポジションランプ/フォグランプ/ハイビーム/コーナリングランプが目新しい。
インテリアは小変更。シート表皮が変更されたり、ドアトリムのデザインが変更されたり…となっている。またシャシースポールのみ、手持ちのスマホでコントロール可能な「R&Goアプリ対応ラジオ」が設定されている。
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