アウディAIによってクルマが考える力を持つ
このアウディサミットでは、アウディが今、どのようなことに挑戦し、どのような課題に取り組んでいるのかも見せてくれた。
druch Technik(技術による先進)〞をスローガンに進化することをやめないアウディは常に先を見据えた研究開発を行っているが、それが「アウディスポーツ」でのモータースポーツの挑戦であり、月面探査車「ルナ クワトロ」であり、「g-tron」、「h-tron」などである。
ところで、アウディのデータによると、ドライバーはクルマの中で一日1時間20分過ごしているという。そこでアウディは、この約1時間を有効に使うことを考え、それを「25時間目」という比喩を用いて有効に使えるようにサポートするという。
具体的には、家族や友人と過ごす「クオリティタイム」、何かを成し遂げたいという「プログラムタイム」、そして気晴らしや休養が必要な「ダウンタイム」と3つのタイムモードを定義し、自動運転中にそうした時間を得られるようにしたいという。
未来のプレミアムとは、自分の時間を取り戻すことで、それは遠い未来の話ではなく、アウディはこれから続々と投入する新型車でそうした試みをスタートさせるという。ではそれが実際に見られるのはいつか。
アウディは、今年開催されるIAA(通称:フランクフルトモーターショー)でも新たな発表を行うという。もしかしたらそれがそうなのだろうか、今からとても楽しみである。さて、その4では、新型A8に搭載された注目すべきテクノロジーを、自動車ジャーナリストの大谷達也氏に解説してもらった。そちらも併せてお読みいただきたい。
アウディA8に装着されたさまざまなセンサー類
○12個の超音波センサー:フロント、サイド、リア
○4個の360°カメラ:フロント、リア、ドアミラー
○1個のフロントカメラ:フロントウインドウ上端
○4個のミッドレンジレーダー:車両四隅
○1個のロングレンジレーダー:フロント
○1個のレーザースキャナー:フロント
○1個の赤外線カメラ(ナイトビジョン用):フロント